「楽しくない」暗黒期を乗り越えるコツ
昔から、同じことを繰り返すことが嫌だった。理由は、単純につまらないから。新しい仕事をもらえた時はニッコリするくせに、似たようなことを頼まれると顔を顰める。そんな感じで働いてきた私は今、大きな転換を迎えようとしている。
似たような仕事の楽しみ方が、分かってきたのだ。
新しい仕事をする時の楽しさを言語化すると、体験できる新しいことへの期待感が大きいように思う。どう転ぶか分からないから、ワクワクするのだ。当たり前だけれど、似たような仕事の場合は、そのワクワク感はない。なんとなくこうすれば出来るだろうなと分かっているし、なんなら成果物もイメージついていたりする。
けれど、似たような仕事をやるからこそ、実は得られる価値もある。それは、自分の差異が自覚しやすいからこその、成長実感だ。以前ひ〜ひ〜言ってやっていたことが、スムーズにこなせた時。以前60分掛かってたことが30分で終わった時。
めちゃくちゃ、気持ち良い。
「え、私、仕事できすぎ?」となっている時も、仕事は楽しい。新しいことをやる時の楽しさとは違う、別の楽しみ方が実はあったのだ。
最近それを実感して、嬉しい気持ちになっている。新しいことも、同じことも楽しめるなら、もう向かうところ敵なしだからだ。
とはいえ、似たようなことをやっていても成長実感を得られないケースは余裕である。
そもそも改善していけてなければ、一向に仕事は早くならず、良い成果も出せない。また、改善していったとしても、一定の技量を必要とするものは、成長実感を感じるまでにも時間を有する。つまり、必ず「楽しめない」暗黒期は通るのだ。
とはいえ、暗黒期も乗り越えた私は、乗り越えるためのコツがわかる。
一つは、ふりかえりの実践だ。前回は、ミスしたところを、ミスしないでやれたとか。前回は考えが足りなかったところを今回は考えられた、とか。小さいことでも差異を日々見つけていれば、気持ち良い!ってなるレベルではなくても、成長実感は小さく感じられる。そのため、ちょっと光がある状態で、暗黒期を過ごせる。体調は悪くなるだろうが、なにも光がないよりはマシだ。
もう一つは、「絶対楽しめるはずだ」と信じ、楽しむための工夫をし続けることだろう。工夫をしている限り、私はちょっとずつ変化していく。変化前の私なら楽しめないことも、変化したら楽しめるかもしれない。そんな期待感から、ちょっと光が見える暗黒期を過ごせる。
仕事を楽しみたいのに暗黒期にいる皆さんにこのnoteが届き、ハッピーな黄金期への糧になれば、これほど嬉しいことはない。