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この秋、各地に土偶が集結!開催中の3企画展レポート/岩手、山梨、神奈川、(埼玉・宮崎の土偶展情報も)

秋の行楽シーズンに合わせて、縄文界隈の展覧会が賑わいを見せています。そんな中で『土偶』に注目した企画展も各地で開催中てす。
普段は各地に散らばっている土偶を、一度に見ることのできるチャンスです!土偶ファンのみならず、土偶ってなに?という方にも気軽に楽しめる内容になっています。
ここでは私が実際に足を運んだ各地の『土偶展』をご紹介します。


『はちまんたい市の土偶展』八幡平市博物館

八幡平市の縄文時代が、35点の土偶たちにぎゅーと詰まっています!あまり世に出ることのない雪国の土偶たちを、展覧会でゆっくりとご覧ください。

岩手県八幡平はちまんたいの縄文文化

東北地方北部の岩手県八幡平。秋田県・青森県との県境に位置し、岩手山の名峰や自然美に富んだ景観、スノーリゾートで知られています。

縄文時代には、東北北部(円筒土器文化)と南部(大木式土器文化)の大きな2つの文化圏の間にあり、その両者の特徴を持つ縄文土器が出土する興味深い地域です。市内にはストーンサークルも確認され、企画展ではそこから出土した土偶も紹介されています。

紅葉はもう終わりつつあります

会期:2024年10月8日(火)~2024年12月8日(日)
休館日:月曜日
開館時間:午前9時00分~16時30分(入館は16時00分まで)
住所:岩手県八幡平市叺田230
アクセス:東北自動車道「安代インター」から3分
*今回私が実際に利用したのは高速バス
盛岡駅発大舘行き 「安代」下車(約40分)、徒歩10分

入場料:大人210円、中学生以下は無料、他
展覧所要時間:約30分
展覧撮影:撮影可能
博物館H.P:https://www.city.hachimantai.lg.jp/site/hachimantaisihakubutsukan/

企画展の内容

エントランスからすぐのブースが会場。ここに八幡平市内の遺跡から出土した「土偶35点」を展示がされています。特設のケースの多くは土偶の後ろ姿まで見ることができ、じっくりと観察できるのも魅力です。

土偶の目線で見る展示ブース

展示は約7000年前の縄文時代前期から始まります。八幡平市の最初の土偶は平たい「板状ばんじょう土偶」。手足はなく顔の表現もはっきりしないものです。

まだ人形ひとがたには見えません

次から並ぶケースは、約4000年前の縄文時代後期の個性豊かな土偶たち。

このポーズは何⁉
イギリス大英博物館へ出張経験あり
豊満な胸に厚い唇…縄文美人!
この2体はストーンサークルから出土しました
美しい下半身の持ち主はどんな顔をしていたのでしょう?
〝天然の接着剤〟アスファルトで、修復された土偶

『やまなし土偶探訪』釈迦堂遺跡博物館

ここにくれば、きっと土偶が好きになる⁉
とにかく可愛い顔が大集合です。子どもから大人まで、だれもに笑顔が溢れます。

山梨県の縄文文化

今から約5000年前の縄文時代中期、山梨県~長野県は日本で最も繁栄していました。
個性溢れる土器と共に土偶も多く作られ、日本でも有数の土偶が出土する地域として知られています。企画展では県内各地から約200点の土偶が集まっています。

釈迦堂下りP.Aの博物館への目印の「しゃかちゃん」

会期:2024年9月18日(水)~2024年12月23日(月)
休館日:火曜日と祝日の翌日
開館時間:午前9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
住所:山梨県笛吹市一宮町千米寺764
アクセス:中央自動車道・高速バス「釈迦堂PA」
  下りPAより徒歩2分、上りPAより徒歩約10分
  他、勝沼ぶどう里駅よりバス便あり
入場料:一般・大学生400円、小中高生200円、他
展覧所要時間:約1時間
展覧撮影:撮影可能
H.P:http://www.eps4.comlink.ne.jp/~shakado/

企画展の内容

山梨土偶は手のひらサイズの小さな土偶たちが多いのが特徴で、それらに同じものは一つもありません。似ているようで、どこか違う…可愛い土偶たちがいっぱいです。
地域ごとに展示されていることで、特徴や魅力をより細かく見比べることができます。

各地域ごとに展示されています
笑顔の土偶が多いのも特徴です
推しを見つけよう!
実は後ろ姿も凄いんです!
神々しいお顔にも出会えます

『ドグウ集まれ』あつぎ郷土博物館

神奈川県厚木市には縄文文化がありながら、何故か土偶がほとんど見られません。本展覧会では周辺各地から約120点もの土偶が集まってきています。

神奈川県厚木の縄文文化

厚木市のある神奈川県西部は縄文遺跡が多く見られる地域です。
旧石器時代から人々が住み初め、約5000年前の縄文時代中期頃には多くの集落が作られ、独自の文化と各地との交流による遺物が見られます。

会期:2024年10月12日(土)~2024年12月8日(日)
休館日:11月25日(月)
開館時間:午前9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
住所:厚木市下川入1366-4
アクセス:圏央道「厚木インター」から約5㎞
    小田急線本 厚木駅北口よりバス約30分
入場料:無料
展覧所要時間:約45分
展覧撮影:撮影可能
博物館H.P:https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/atsugicitymuseum/

企画展の内容

展覧会には、厚木市のある神奈川県と山梨県、東京都西部を中心としたバラエティーに富んだ土偶たちが集まってきています。
約7000年前に作られた顔のない土偶から、地域の特徴的な土偶、さらに土偶の形を継承した弥生時代の『容器型土偶』まで、時代の経過とともに移り変わる土偶の変遷が見られます。

〝大木戸くん〟は山梨から

詳しくはこちらの記事をご覧ください↓


その他の土偶展情報

埼玉県と九州・宮崎県で開催中の展覧会の情報です。
訪問次第、順次レポートをアップする予定です。

『ミミズク土偶の世界~埼玉のミミズク土偶大集合~』埼玉県・岩槻郷土資料館

会期:2024年11月16日(土)~2025年1月26日(日)
休館日:毎週月曜日(1月13日を除く)、11月26日(火)、年末年始(12月28日(土)~1月4日(土))、1月14日(火)
開館時間:午前9時00分~16時30分
住所:埼玉県さいたま市岩槻区本町2-2-34
アクセス:東武アーバンパークライン「岩槻駅」より徒歩10分
*現在駐車場利用不可
入場料:無料
博物館H.P:https://www.city.saitama.lg.jp/004/005/004/005/iwatsuki/index.html


「土偶の美」と「縄文の美」~東北日本と九州~ 宮崎県立西都原考古博物館

会期:2024年10月5日(土)~2024年12月8日(日)
休館日:毎週月曜日
開館時間:9時30分~17時30分(入館は17時まで)
住所:宮崎県西都市大字三宅字西都原西5670番
入場料:無料
博物館H.P:https://saito-muse.pref.miyazaki.jp/web/index.html


各地の企画展で、多くの方に土偶を知っていただけたら嬉しいです。
尚、詳しいことは各博物館H.Pでご確認ください。

今後も縄文関連の企画展の情報を随時お知らせする予定です。

最後までお読みくださり有難うございました。

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