今日会いに行きたい!気になる土偶#016じょうもぴあ宮畑
このところの東京周辺の空は、晴れたり、曇ったり、急に雨が降ったりと落ち着きません。
あらゆるニュースが次々と飛び込んでくる昨今、今日もまた私の心もざわざわと落ち着きません。
特に命に関わるような事件は、面識があるないにかかわらず、何とも行き場のない感情が生まれてしまいます。
心の拠り所といえる場所やモノや人、信じられるものがあることが、この様などうしようもない心の不安を和らげてくれるのだと、改めて感じます。
この土偶が出土した福島県の宮畑遺跡は、縄文時代中期~晩期までの集落の跡地で、東北地方南部の拠点的な大集落であったと考えられています。
周辺の小さな集落から人々が集まり、大規模な祭礼などが行われたことから、そのための道具とされる土偶も実にさまざまな表情の顔が存在するようです。
同じ遺跡から出土した土偶は、伝承やモデルとなる土偶を真似て作られることが多いので、おのずと似ている表情のものが多くなります。
宮畑遺跡の様々な土偶の表情は、必ずしも形だけにとらわれることなく、その集落ごとの願いや、人々の個性が表れた造形なのかもしれません。
今日は、そっと包み込んでくれるような微笑みに会いに行きたい、そんな気分です。
お読みいただき有難うございました。
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