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今日会いに行きたい!気になる土偶#107:さあ、踊るわよ!/伊勢堂岱縄文館

腕を大きく広げた躍動感のある姿!
まるで踊っているように見えてきます。

今から約3000年前 縄文時代晩期

高さ11.7㎝の体全体から、激しい動きが感じられるようです。この姿から「ダンス土偶」と呼ばれることもあります。

動きに拍車をかけているのは、指先を反らしているような表現にもあるようです。
これはもともと関東地方で多く作られた「山形やまがた土偶(頭が山の形をしている土偶)」の特徴です。

一方で頭部を見ると、つるっと丸い頭に、遮光器土偶を思わせるような目があります。

どうやら、山形土偶と遮光器土偶の血を引いているようです。

横から見ると、さっきまでの動きはどこへ行ったのか?ますっぐ前を見つめて直立不動。

それにしても胸が大きく垂れています。
たくさんの子どもを生み育てる女性を表現したのでしょうか。

後ろから見ると、正面の姿がまるで想像できませんね。
首回りには、首飾りと思われる小さな孔がぐるりと開けられています。
そして下半身には前面から続く線状の文様。どうやら〝パンツ〟のようです。

再び、ダンス♪ダンス♪ダンス♪
とっておきの首飾りと草の繊維で編んだパンツを身に付け、マツリで思いっきり弾けるお母さん⁉

何もかも忘れて踊りまくる…縄文人にもそんな解放された時間があったのかもしれませんね。

*参考資料
土偶美術館 小川忠博/原田昌幸 平凡社

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<写真&文章は著作権によって守られています>

最後までお読みくださり有難うございました☆彡

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