麻雀強い人は仕事が出来る人
麻雀をやる度に感じていることがある。
麻雀が強い人って、仕事も出来る人なのではないか。
普段は友達と打つことが多く、仕事の出来は知らないが、そんな気がする。
とはいえ麻雀を知らない人が麻雀のノウハウを勉強して強くなったところで、いきなり仕事が出来るようになるとは本気で思っていない。逆もしかりである。
しかし、麻雀と仕事を関連付けながら麻雀のルールを覚えたのなら、仕事に活かせるのではないか。
例えば周りに一緒に麻雀やりたいから覚えてほしい友人がいるとしたなら、
「麻雀覚えれば、仕事出来るようになるよ」もしくは「仕事出来る人なら
麻雀強いんだけどなー」と少し煽り気味に言ってみれば、その友人の
動機付けくらいにはなるかもしれない。
なんせ筆者は麻雀が一緒に出来る友達が少ない。麻雀が出来る友達を作るよりは
既に気心が知れた友達に麻雀を覚えて欲しいと思っている節がある。
この記事は、麻雀と仕事の関係性を筆者なりに考えてまとめたものである。
この表題を検討する上で、麻雀が強い人と仕事が出来る人の定義をしようと思う。麻雀が強い、仕事が出来る人という言葉がそもそも曖昧で環境によっては正解が変わるものだとは思うが、便宜的に定義したものとご了承いただきたい。
麻雀が強い人・・・牌効率の計算が正確かつ迅速で振り込み率が少なく、局面毎の状況判断が的確な人
仕事が出来る人・・・個人もしくはプロジェクト単位で最低限の工数かつ納期までに現状出せる最高品質の結果を出すことが出来る人
この2つの定義をそれぞれ別の意味で捉えてみると少し関係性が見えてきた。
麻雀が強い人の定義を仕事が出来る人に変換
牌効率の計算が正確かつ迅速ということは仕事のゴールから逆算し必要なタスクを導くことが速いということだ。
麻雀は運の要素もあり、東風戦1回くらいなら初心者がプロに勝つことだって出来るゲームだ。それでも何回か対戦を繰り返していたら勝率はプロの方が上になってくる。麻雀で勝つために必要な要素はたくさんあるが、その内の一つに牌効率があると思う。手牌から何をどの順番で切れば最短で上がることが出来るか、もしくは上がる形をどれだけ好形に出来るかが重要だ。
仕事で一見複雑そうな事でも、アウトプットを決め、それを達成するために因数分解して必要なタスクを洗い出す。逆算しながら仕事をこなすことが必要になってくる。それが速く正確な人は仕事が出来る人だと思う。
振り込み率が少ないということはリスクヘッジが出来るということだ。
麻雀はいかに相手に振り込まずに(点数を落とさずに)ゲームを進行出来るかが大事だ。勝つためには点数を上げていく必要があるのだが、その点数を失う機会が少ない方が絶対に勝つ確率は上がる。
仕事でも目の前にやらなきゃいけない事があると、すぐに取り掛かり問題にぶつかりながらその都度解決していくやり方よりも、取り掛かる前に計画を立てて
問題なりそうなことは未然に解決してから手を付けたほうが断然効率が良い。
前述した逆算しながら仕事をすることの応用編みたいなものだ。
局面毎の状況判断が的確ということは状況が変化した時の対処が的確に出来るということだ。
麻雀は相手の一打一打毎に状況が目まぐるしく変わっていく。自分が欲しい牌が多数捨てられたり、相手が立直してきたり、カンが入りドラが増えたりする。その時々で作戦が変動することなどザラである。さらにその時の点数差、残りの局数、時家による立ち位置によっても、取るべき最適解は変わってくる。
仕事も同じことが言えるが必要なことはその都度どう対処していくかだ。
お客様都合で納期が縮んだり、交通事故でメンバーが長期離脱することだってあり得る。仕事が出来る人はどんな局面になっても他者と交渉したり、第2第3の案を考えその状況を切り抜けれる人だと思う。
仕事が出来る人の定義を麻雀が強い人に変換
麻雀と会社経営は良く似ていると思う。麻雀の目的は高い役を上がる事でも相手に振り込まない事でもなく、4人の中で1番高い点数を取る事だ。会社経営は事業を安定的に継続させることと事業拡大のために利益を出すことが目的だ。(会社経営の目的って金のためではなく世の中に必要なサービスを提供することが本質だとは思うが、その為にお金は必要なので今回は便宜上利益を出すことが目的だと定義する)
どちらも資産を増やすことが必要いうことは共通している。
会社の経営に必要なことに3C分析という言葉がある。
3Cとは市場(customer)競合(competitor)自社(company)」の頭文字を取った言葉だ。これは要約すると会社経営をするために自社の事だけ把握していれば良いというものではなく、市場や競合についても把握していないと経営は困難になると言ったものになる。
この言葉はそのまま麻雀に当てはまることが出来る。
麻雀は自分の手牌(自社)の事だけ考えていても勝つことは出来ない。相手の捨て牌(市場)から自分の手牌に必要な資源の残数や振り込む確率がある危険牌を避けるといったことをしなければならない。また、対戦相手の点数や性格等(競合)も麻雀の勝つ為に把握しておく重要な要素になる。
「個人もしくはプロジェクト単位で最低限の工数かつ納期までに現状出せる最高品質の結果を出すことが出来る人」という定義は仕事で使われるフレームワークのQCDから取ったものだ。QCDとはQuality(品質)Cost(コスト)Delivery(納期)の略称である。このフレームワークは仕事のバランスを考えるためのもので品質を上げる為にはコストも納期も必要になる、逆にコストと納期を短縮する場合には品質も下がってしまうということになる。
状況が変わった時に都度必要な対処を行なっていくということは、このQCDを意識しながら判断することが必要になる。
これは麻雀でも一緒で高い役を揃えようと思ったら納期は長くなるし、納期が長くなるということは相手に振り込む確率も上がるというコストも必要になる。(運がいいと納期もコストも掛からず高い役を上がれることもあるが笑)
麻雀が強い人はQCDのバランスを鑑みて状況判断が上手い人と言ってもいいだろう。
麻雀が強い人と仕事が出来る人の関係性まとめ
これまで麻雀と仕事の関係性を考えてきたが(結構無理矢理だった気もするが)
共通点は見えてきたと思う。筆者の中で結論付けするのであれば、麻雀が強い人も仕事が出来る人も、そうでない人に比べれば分析力と決断力が高い人ということなのであろう。(この2つが高い人は他のゲームも強いんだろうな)
現場を分析し、最適解だと判断した行動を実行できる決断力がある人は麻雀も仕事も出来る。この決断力というのが出来る人とそうでない人の明確な差だと思う。麻雀では不利な立場でも勝負時であれば迎え撃つ事が必要な時がある。親の立直相手に追っかけ立直をするときなんぞ相当な覚悟とそれなりの理由が必要だ。仕事でもお客様から明らかに無理な要望が上がってきた場合には、勇気を持って拒否することも必要である。(ただ無理ですと感情的にではなく論理的に説明する必要があるが)その時点で仕事を断ったとしても、承諾をした仕事をきっちりこなしていく事の方が、安請け負いをして結果が出せない人より、よっぽど信頼してもらえるからだ。
この記事の目的であった麻雀を知らない人がまず始めるきっかけくらいには、麻雀と仕事の関係をまとめられただろうか。
この記事を見て麻雀を始めてみたり、久々に麻雀やってみるかと思っていただけたのであれば、これ以上に幸せなことはないです。
最後までお読みいただきまことにありがとうございました。
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