全ての瞬間が鬱だった
20歳、鬱になった。
正式には気分変調症という名前の見たことも聞いたこともない言葉を先生に言われた
意味がわからなかった。
気分変調症を簡単に言うと軽度の鬱状態が2年以上続いていて慢性化している人のことらしい、でも気分の浮き沈みが激しいのは自覚していたし1日のうちにコロコロ気持ちが変わってさっきまでニコニコしていたのに突然魔が刺したように表情が死ぬことがあったり、気分が変わりやすいという名前から想像できるイメージで思い当たる節は何個か頭に浮かんだ。
それから5年の月日がすぎた、
日々の記録を思い出して残そうと思う
今後の自分のためにもね
その当時、意味もなく自分を傷つけてはありえないほど泣いていた、訳もなく毎日涙が勝手に溢れた。外にも出れずたまに散歩しては空をみて空虚に向かって泣いた。感情が消えたみたいにひとつの言葉に執着しては頭の中でぐるぐると渦を巻いた 死にたかった
思い返すと10代から希死念慮が強かった。
中学は3年になってほとんどいけず別室登校だった。
高校は保健室が、わたしの教室になっていた。
ご飯も食べれなくなったのはこの頃からかな、
ある日を境に朝起きてからご飯が食べれなくなりそれから毎日お菓子だけを食べて生活をしていた
周りには明るく接していたしお菓子大好きなんだ!ご飯は食べなくていいかな!って言ってたけどご飯が食べれないのはどう考えても異常だった、
なんだかんだ卒業はできた、進学もできた
ただ、病院に行くきっかけになった出来事がわたしの足をずっと引っ張っていた気がする。
20歳、ある日の夜、その当時付き合っていた人がサークルの飲み会に行っていて終電ギリギリで帰ってきた。
その時期は喧嘩も増え日々の不満が募っていた、通っていた学校も馴染めなくて上手くいかなかった、最悪が最悪で重なった。わたしはいろんな感情がぐちゃぐちゃになって1人で浴びるほどお酒を飲んだ。そこから記憶がぶっ飛んで、気づいたら血まみれで病院だった。
いま思い返せることは自殺しようとしてたんだと思う。
それから1年通院した、でも何も変わらなかった。
何度も、何度も自分の気持ちと向き合った、
薬が合わなくてぶっ倒れたり、立ち上がった瞬間に記憶が飛んで気づいたら地面に這いつくばってた事もある。そんな日々が続いた、どうしても希死念慮は消えてくれない。もうこの気持ちは人生が終わるまで向き合わなきゃいけないんだと悟った。
それから、できることを探した
気分が落ち込んでいないたった一瞬を大事にした
通院中の1年間ニートだったので流石に仕事をしなきゃと思い立ってバイトの面接に行ってなんとか採用された。この日は1番気分が良かった。
周りの人たちからたくさん助けられてそのバイトが2年半も続けられた、自分の中では大きな第一歩だった。
この3年半に付き合っていた人が誰よりも私の理解者だった、泣いて暴れて落ち込んで気分に左右されて、自分の思い通りにならなければ癇癪を起こして、0か100の思考で1つでも上手くいかないと死にたくなった、それでもこんな私を見捨てないで真剣に向き合ってくれた、ご飯もちゃんと食べれるようになった、本当にいまでも感謝してる。
ただ、彼にも彼の人生がある。彼と別れることになり同じタイミングでそのバイトも辞める決断した。
自分の力で新しい一歩を進めたかった。
それから2年たったかな、ここに書ききれないぐらいいろんなことがあった。
新しい仕事は全然上手くいかなかった。
いろんな職場を転々とした、
また鬱が頭の中にある部屋からこっちをみてる気がした、いやずっと見られてる。そんな感覚だった
また、落ち込んでしまった。わたしはなんでいつもこうなんだ、なんで上手くいかないんだ、生きてる価値なんてないんだ、この世界からいない方がマシだ、どうせ誰もわたしなんかを必要としていない、誰も見てくれない、息してもしなくても存在する意味がない、もう一杯一杯だった。
またあの時に戻るのが怖かった。
今度は誰も助けてくれない、1人でこの気持ちと立ち向かうしかなかった、正直辛かった、。
でもね、頑張ったんだよ自分は。
立ち向かったんだよ1人でも、よく頑張ったよ
わたしは今でも希死念慮に悩まされてる。落ち込む日だってほとんど毎日だよ、眠れないまま仕事に行く日の方が多いよ、でもね、あの時に比べたら強くなったよ。
朝起きて、もしくは寝れなくても、朝は必ず考える前に外に出てお散歩した。外の空気を吸って誰でもなく自分の歩幅に合わせてゆっくり、歩きながらとにかく好きな音楽を聞いて歩いた。仕事に行けたら好きな飲み物を自分に買ってあげる、スタバとかね。最後まで仕事をやり遂げたら好きな物を買ってあげる、コスメとか美容のグッズとか。そんな毎日を何度も何度も繰り返した。
効率は悪いし、働いたら働いた分だけ出費がデカくなるからプラマイゼロだけど、それでも自分の機嫌をとることだけに集中した。
そしたら、1人で生きていけるようになってたよ。
まだ親にいろんな面で助けてもらうことはあるけど
20歳の自分は想像もできないと思う、
側から見たらそんなことで?と思うかもしれないけど1人で生きていくことこれは私にとって大きな大きな成長だったんだ。
同じ気分変調症の人がどれぐらいの重さで日々生きてるかわからないけど、私はまだ完治してないし、たぶんこの先もずっと一生マブダチとして歩んでいくと思う。誰かの何かになれればいいな。この文章を書いててふと思った。くだらない文だったかもしれない、でもこの広い世界のほんのちっぽけな人間が少し頑張ったんだって出来事で少し気分が楽になってくれる人がいるといいな、
鬱へ
お前は最悪だよ
これからもよろしくね
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