友人におすすめの本を聞かれて困ったけどなんとか選んだ3冊
普段あまり読書しない(らしい)友人に、おすすめの本を聞かれた。
こういうとき、世の読書人のみなさまはどうされてるのでしょうか…??
正解だったのかわかりませんが、このたびなんとか選んだ本を報告したいと思います。
そもそもことの発端は、秋に友人3人でクラフトビールのイベントに行ったときに遡る。
Nさんが、最近読書するようになったの〜と話していて、面白かった小説として名前を挙げたのが、三浦しをんさんの『愛なき世界』。
わたしも少し前に既読だったので、内容についてひとしきり盛り上がった。
それを聞いていたAさんも読みたくなったらしく。
後日、読み終わったあと、わたしとご飯に行って感想を共有したというわけ。その際に、「ほかにも何かおすすめは?」と聞かれたのでありました。
三浦しをんさんの小説は、わたし的にはちょっと説明的すぎるきらいがあると感じるのですが(エラソー)、素直に面白いお話。
とりあえず、本をおすすめするにあたり、どんなお話が好きなのか聞いてみなくては…と思い、最近面白かった作品を尋ねてみた。
そうしたら、彼女がおすすめしてくれた漫画が、『ヒストリエ』。
こちらの面白い点を聞いてみると、主人公が逆境から自身の能力で困難を次々に乗り越えていくところ!とのこと。
つまり、成長もの、問題解決、ドキドキ感、みたいなのがキーワードと思ってよろしい?よろしい。はい。
ここまで確認したところで、その場でとっさに何も出てこなかったため(瞬発力ゼロ…)、持ち帰って上司と検討、じゃない、持ち帰って自分の読書ノートをみてみることに。
そうして、なんとかセレクトしたのがこちらの3冊でございます。
①プロジェクト・ヘイル・メアリー
これはもう読書好きならご存じかと。
前情報は極力なしで読んでほしいので、宇宙モノのSF、くらいしか言えませんが。ちょっと長いかな〜?
でも、問題解決モノだし成長・友情モノでもあるので、楽しめそうかな、と。
②未来職安
柞刈湯葉せんせいの、近未来お気楽お仕事小説。
SFばかりになってしまうけど、これもある意味成長モノかな〜と思い選んでみました。
③破果
最後にもう一冊、SFじゃないものを探して(笑)こちらを。
韓国のハードボイルド小説、60代の女殺し屋が主人公。われわれも中高年になりつつあるし、けっこう身近に感じるテーマでもあるかな、と。あと、すすめられないと手に取らない本かも、ということで。
こんな3冊で、いかがだったでしょうか…?
頭をひねりながら候補を挙げてみてわかったことは、わたしはSFを選びがち、ってことですね。でも、いくら面白いSFと言っても普段あまり読書しない人にいきなり『三体』をすすめないくらいの分別はありますよぉ(たぶん)。
森博嗣せんせいの『すべてがFになる』とか『スカイ・クロラ』も考えたけど、世界観が合わないと辛いかと。
そして、本を漠然と紹介するのではなく、ある特定の人にすすめるのってすごく難しいことがわかりました。世の中の選書サービスをされている方、かなりの労力と知識を使ってらっしゃるんだなあと思いました。
わたし自身は読みたい本がたまっていて、かつ、新聞の書評を見たりしてさらに積読候補が増えていく現状です…。なので、いまのところ積極的におすすめはしてもらわなくて大丈夫かな。
自分に合う本って、もちろん本そのものもそうだけど、その本を読むタイミングっていうのもある。社会情勢、そのときの体調、気分、体験、ほかに読んだ本、、、等々。
以前の投稿にて紹介した、ドストエフスキー『悪霊』はまさに、これいま読むやつ〜!ってテンション上がりました。機会があればまた、noteに書きます。
では、今夜も楽しい読書を!
おやすみなさい。