忘れやすい経穴を古典から正しく覚える。
今回は国家試験直前ということで、ややこしくて覚えにくい経穴の位置について確認していきます。
学校の臨床室にて学生のサポートをしていた経験から、ついつい勘違いしやすい、忘れやすい経穴をピックアップしました。
W(私が)H(本当の経穴の位置を)O(教えます)基準に則って主に甲乙経から抜粋です。
太字の部分を声に出してしっかり覚えてください。
侠白
中府、雲門など序盤は記憶に残りやすいですが侠白あたりから怪しくなってくるのではないでしょうか。 侠白は肘を去ること五寸です!五寸! しっかり覚えましょう。
そして"手太陰別"ともあります。"手太陰絡"である列缺と間違えそうですがしっかり覚えてください。
侠白は手太陰別!
肘を去ること五寸!
温溜
甲乙経は優しいですね。子どもと大人とで経穴の位置が変わることを教えてくれます。
温溜は子供は五寸!大人は六寸!
臀臑
七寸では無く七分です。間違えやすいので試験では特に注意してください。
そして手陽明の絡穴は遍歴ですが、臀臑は手陽明絡之会です。
臀臑は肘の上七分!七分!
そして手陽明の絡!
地機
地機は膝下五寸!
血海
血海は膝上二寸五分!
合陽
さて、甲乙経ばかり見ていても情報が偏ってしまうので、たまには千金方も確認してみます。
甲乙経では膝の下二寸だったのが千金方では下三寸になっています。
こういったことがあるので、やはり複数の書籍に当たることは大事ですね。
合陽は甲乙経二寸!千金方三寸!
中瀆
中瀆は膝上五寸!
鳩尾
鳩尾は剣状突起の下五分!下五分!五分!!!
以上、私が選び抜いた経穴となります。
正しく覚えていましたか?忘れていたものは思い出せたでしょうか?試しに例題を作ってみました。
問題 以下の経穴でWHO(World Health Organization)基準と甲乙経に記載されている位置が最も離れているものを選べ。
侠白
温溜
臀臑
血海
これが解ければ経穴の知識は完璧です!
試験直前に確認していただければ点数が変わること間違いなしですし、大きい声で音読して周りの受験生に聞かせてあげるのも良いですね。
みなさんが見事国家試験に合格して、鍼灸師として共に学べることを楽しみにしています!
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