夜の影絵

祭りの終わりに出会う二人。
誰でも良かったわけではないけど、
あなたでなくても良かった。

他人のまま夜は始まり、
月が満ちるまであなたを観ていた。

夜に風が吹いたのは気のせい。

祭りの終わりに出会った。
嘘付きな私はよく笑い、
誰も信じないあなたに丁度良い。

名前を知らないまま、
余の口に月が欠けるまで待つのは誰。

夜は月の影だと識る。

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