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何度目かの死。

眠るふりをしながら眠り続けている。
季節に咲く花が長い雨のせいで腐って行く。
月の光に何を知ればいいの
子守唄は何も教えない。

夜の匂いはどこの町でも懐かしい。
中途半端な寂しさと雑音が生まれ日に聞いた
初めての音に似ているから。

重なる街頭と月灯り。
影が交差する一瞬。

初めて死ぬというのに懐かしい。

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