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「MYカゴ使うと、いいことあるよ」というオハナシ(その1)
先日、久しぶりにテイクアウトを利用しました。持ち帰ってから気付いたのですが、とにかくパッケージや付属品が多いです。
食べ終えてから全ての器を洗って写真に撮ってみました。これら全てがプラスチック素材で出来ており、115グラム(乾燥重量)あります。
ちなみに利用は大手外食チェーン店のテイクアウトで、注文は「マーボー豆腐 餃子 春巻き エビチリ」の4種類でした。
レジ袋のA4サイズ1枚の重量がおよそ5.8グラムですから、この程度のテイクアウトを1回利用するだけでレジ袋20枚くらいのプラスチックを消費することになります。
テイクアウトはコロナ禍の中では大変嬉しいサービスですが、そういったことを考えるならば「地球に優しくないサービス」と言われても仕方が無いでしょう。これでは、またグレタさんに、「なんてことを!」と叱られてしまいそうです(笑)
このテイクアウトサービス、コロナの影響で今や殆どの飲食店が売り込みに躍起です。このままではプラスチック容器問題は、レジ袋どころの話で無くなっていくでしょう。何とかしないといけませんね…。
ということで今回は、矛盾だらけのまやかし環境保護活動はやめて、「私と一緒にプラスチック減らし、本気でやってみませんか」というご提案です。
少し長いので、4回に分けて書いていこうと思います。お付きあい、よろしくお願い申し上げます。
レジ袋は環境保護のスケープゴート(いけにえ)
レジ袋削減には地球規模の環境保護活動として、一定の意義があると私は考えています。なぜならレジ袋が、河川や海洋を汚染して多くの生態系に危機をもたらす「ゴミの一部」であるのは紛れもない事実だからです。
しかしながらレジ袋だけに偏った削減運動については諸批判あり、「これだけ多くのプラスチック製品が流通している状況の中、レジ袋の廃止だけで果たして環境保護対策としての効果があるのか?」といった懐疑的な意見も多いようです。実はこの私も、そう考えている一人です。
百均ショップでは、店舗内に置かれた商品の殆どにプラスチック素材が使われており、我々の日常生活がいかにプラスチック製品に依存しているかよくわかります。おそらく人類がプラスチックという素材無くして生きていくのは、困難を極めることでしょう。
こういった事実を見るならば、環境保護という人類史上最大の命題を解決することがいかに難しいか、また「体裁だけの活動」がどれほど無意味であるか痛感します。
ざっくばらんにいえば、姑息に、「レジ袋といった環境保護のスケープゴート」を創り出したり、おでんが入った器を入れるにはレジ袋が必要だという理由だけでレジ袋よりも重いパックに詰めたおでんを販売したり、プラスチックストローを紙製品にしたというだけで「どや顔」したりといった、まやかしで付け焼き刃の環境保護活動は無意味だということです。
少し話が変わりますが、私はコンビニで買ったコーヒーを飲むのがちょっとした楽しみです。やはりストローは、紙じゃダメです。口当たりが悪いばかりか飲んでいる途中にほどけ、本当に興ざめしてしまいます。
ついでに言えば、おでんだって自分で選びながら買いたい派です。最近パック入りのおでんが売られていますが、あれは本来のおでんではありません。おっと! 話がとんだ方向に行ってしまいましたね。
そういったことから考えるならば、これからの日本において少なくとも、「レジ袋廃止といった効果の薄い強引な手法」では無く、ユーザーとサービスの提供者が一体となって環境保護に向けて「本気で」努力することが必要ではないでしょうか。
生ぬるい無駄なサービスにドップリ浸かっているのではなく、我々消費者も自ら真剣に問題解決に取り組むべきなのです。そうしなければ、本気でプラスチック製品を減らすことなど不可能です。
そのやり方についてですが、環境保護団体の方からお叱りを受けることを覚悟の上で書かせていただきますと、プラスチックを無くそうとするよりプラスチックと仲良く付きあい、それに依存しない世の中を作っていくことの方がずっと重要なのです。
「おでんが入る器やアイスコーヒーのストローぐらい、別にプラスチックでもいいんじゃない?」って話でもあります。(続く)