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BTSと出会い、世界のどこかにいる独りぼっちと繋がった

YouTubeによくコメントをする。 
この世には思わずコメントしたくなるような動画が溢れている。

その日も登録チャンネルの更新された動画を斜め見していた。

その中の一つ。「BANGTAN TV」。
Vとジミンがビリヤードで遊んでいる動画だった。


二人はBTSでも特に仲がいいことで知られている。
同い年であり同じボーカルパート。昔はケンカばかりしていたが、いまでは何も言わなくても心が通じ合う仲である。

そんな二人の仲睦まじい光景、Vがズルをしてもジミンがニコニコ許してあげる光景を見て、なんて微笑ましいんだろう、こんな友達がいたらどれだけ人生が彩るだろう、それだけで人生最高だったと思えるよなあ。
そんなことを思った。

この光景は、外国人にはどんな風に映るのか。
公式チャンネルは圧倒的に英語のコメントが多い。完璧に読めるわけではないが、興味本位で頑張ってコメントを読む。

すると、

「みんな、彼らみたいな友達が欲しいよね」

英語で書かれた、私の心情そのままのコメントを見つけた。
びっくりした。
海を超えた、違う言語で話す人が、同じ動画を見て、私と同じことを思っている。

それに対して返信がある。

「私も」

「私もほしい。でもこの世界ではひとりぼっちだわ」

「何言ってんの!このコミュニティの中ではみんな友達よ!」

なんて平和なやりとりなんだろう。こんなやりとりが日本語ではない、日本人ではない人たちの間で行われているなんて。

コメントを見て泣いてしまった。
この世界に私とおんなじ気持ちの人がいる。
そして励まし合っている。
励ましの言葉は私に対して言ってくれているように感じた。

そうか、BTSを見て、泣いて、励まし合って、笑い合う仲間が世界中にいるのか.....

独りぼっちがこの世にはたくさんいて、彼らを愛している間はみんな仲間であり家族なのか。

後ろにつくファンの熱量は把握していた。
KPOP自体がホットなコンテンツではあるが、特にBTSは熱量がすごい。
彼らの言葉に、歌声に、笑顔に救われる人は世界中に何千万人もいる。

でも私が、なんの取り柄もない私が、この大きなストリームの中に入れてもらえるなんて。

彼らにはたくさんの感情をもらった。
たった一人だと感じる時に、和訳詞をみて何度も泣いた。
パフォーマンスを見て感動し、楽曲の本格さに驚き、サービス精神なユーモアにたくさん笑い、そして彼らの絆に感動した。

生涯かけても返しきれないほどの質量だ。

そしてさらに今、世界中でたった一人だと感じていた私と、同じくたった一人だと感じていた世界のどこかにいる誰かを繋げてくれた。


英語でコメントに返信するなんて考えられなかったが、ここにコメントを残さないとずっと後悔すると思い、Google翻訳でなんとか英訳してコメントを残した。

言葉で具現化することが陳腐に思えてくるほど感謝の気持ちが湧いてくるが、それでも、彼らに何度だって言いたい。

ありがとう。
これからも人生を続けられそうだ。
Life goes on.


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