膝前面の痛みへの考え方(歩行や着座で膝が痛い)
おはようございます。今回も膝前面の痛みについて書いていこうと思います。
今回の記事の結論からいうと、、、
膝の前面の痛みとして膝蓋大腿関節(PF関節)が痛みを感じやすく、下肢の外反が強くなると膝蓋骨が外に飛び出すストレス(圧縮ストレス)が強くなり痛みが生じる
とういことです。詳しく書いていこうと思います。
まず、膝の構造として
このように軽度外反しています。なので膝蓋骨がもともと外に飛び出やすいような位置関係になっています。なのでさらに膝関節が外反位になるような状態になるとさらに膝蓋骨外側に押し出される力が生じ痛みが生じます。
外反位の位置関係としては大腿か下腿どちらかが捻じれて、
膝外反→大腿が内旋位+下腿が外旋位
と位置関係になったときに外反位になります。
では外反する原因は何かというとこのようなことが考えられます。
①腰椎前弯増強
腰椎の前弯が強くなると骨盤の前傾→股関節内旋位となり大腿骨が内旋します。そうすると位置関係として下腿が外旋位となり、外反ストレスが生じます。
②骨盤前傾(股関節内旋位)
前項の腰椎前弯増強位になるのと同様に骨盤が前傾姿勢になると股関節内旋位、つまり大腿骨が内旋し結果として下腿は外旋の位置関係になり外反ストレスが生じます。自分の感覚としては大腿筋膜張筋や縫工筋など股関節前面の筋の過緊張or滑走不全が生じていることが多い気がします。
③内側広筋の弱化
内側広筋の弱化があると外側広筋とのアンバランスが生じ、膝蓋骨が外上方に偏移しやすくなるため、痛みが生じます。この項は外反というよりは圧縮による痛みという感じです。
④足部過回内位
足部が過度に回内位であるとそれに伴って下腿が外に傾斜するような位置関係になるため、結果として大腿内旋位、下腿外旋となり外反ストレスが生じます。
まとめると、ロードシス姿勢(反り腰)の方のような姿勢の方です。
臨床では骨盤の位置を徒手or口頭にて修正、もしくは足部の下にタオルなど置いて回内方向へ位置修正→疼痛が減るか確認
このような流れで評価していくとよいと思います。
みなさんの臨床の参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。