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歩行(初期接地)で評価したいこと①
今回は歩行について書いていこうと思います。僕は臨床5年目ですがいまだに歩行評価が苦手です。毎回毎回見るところも多いし、動きが違う気がしてきてよくわからなくなることが多いです。なので動きを分解したり、一回目はここだけ、二回目はここの部位だけ見る、といったように決めてから歩行評価をしています。
その歩行評価でも初期接地について書いていこうと思います。
目次
1.初期接地の動き
2.股関節伸展筋力の評価
3.膝screw home movementの評価
4.足背屈の評価
5.仙腸関節の安定性の評価
1.初期接地の動き
初期接地の動きですが各関節の動きとして(この画像で右足)
仙腸関節前傾(骨盤後傾)+股関節屈曲位での殿筋の遠心性収縮+膝伸展0°+足背屈
で初期接地が成り立っています。つまりこのどれかの働きがうまくいかないと初期接地がうまくいかず左右にぶれたり、膝折れや過伸展が生じます。
初期接地の異常なパターンとして
①踵が荷重によってすぐ落ちる(足関節に可動域制限がない場合の可能性が高い)
②前足部で接地する(足関節可動域制限の可能性が高い)
③膝の過伸展(足関節に可動域制限の可能性が高い)
このような所見が挙げられます。なのでそれぞれ各部位の動きができているのかを評価していきます。
2.股関節伸展筋力の評価
立脚初期での股関節伸展筋力の評価方法として、
背臥位、足背屈、膝伸展位、股関節屈曲60度で踵から過重負荷を加えて、
その肢位を保つことができるかチェックします。
ちょうど、SLRのような姿勢です。もしこの肢位を保つことができなければ股関節伸展筋力の機能不全を疑います。
※ハムストリングスの柔軟性低下で膝伸展できない場合もあります。
3.膝screw home movementの評価
立脚初期では膝は伸展位で初期接地します。つまり膝では
股関節内旋+下腿外旋(screwhomemovement)が生じます
この下腿外旋の動きを阻害する因子として
鵞足筋が挙げられます。それぞれ伸長テストを行って伸長性をチェックします。
縫工筋→股関節伸展+股関節内転+下腿外旋位で膝伸展がでるか
薄筋→股関節外転+下腿外旋位で膝伸展がでるか
半腱様筋→股関節屈曲位+下腿外旋位で膝伸展がでるか
このように股関節の動きを変えて評価していきます。
続きは次回書いていこうと思います。
みなさんの臨床の参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。
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