20241021 沈黙の春 レイチェル・カーソン
若い頃に読んでも、これだけの気づきは得られなかっただろう
内容は、今読んでも納得できる化学物質のお話。当時はどれほどセンセーショナルだっただろう。
もしかして、50年間にはすでに、鳥は少なっていたのかもしれない
新しいおもちゃと全能感
化学合成除草剤は、ピカピカの新しいおもちゃである。とにかく効き目がすごい。それを手にした者に自然を圧倒するような力を授ける
ブタクサは一年草である。つまり、ブタクサの繁茂を抑えるための最良の策は、地表をシダなどの多年草で密に覆っておくことなのだ。それなのに、除草剤を繰り返し散布すれば、地表を覆う植生を枯らして裸地をつくりだすことなり、ブタクサの繁茂を許すことになる。
近視眼的に良かれと思ったことを行うと、より悪い結果を招く
いい方法をすぐに使ってみたくなる自分には、
小さく試して、結果を広い視点で評価する。
限られた視界しかないことを分かって、周囲に尋ねる。
などなら、できそうだ。
地味より派手
がんの犠牲者を治療するという目標の方が、予防よりも刺激的でよく目立ち華々しくてやりがいがあるから
キクイムシが好む木に対策を集中させることで、駆除効果を上げただけでなく、衛生管理対策費用を妥当な範囲内で抑えてきたのだ
イギリスの生態学者、チャールズ・エルトンの言う「多様性の保全」広大な地域に単一樹種を植えることが災厄を招く。
散布場所は、近隣のトウモロコシ畑を荒らす数千羽のムクドリモドキの塒だったのだ。作付けの方法を少し変えるだけで、そんな問題はたやすく解消できるはずだった。穂を覆う包皮の被りがよくてムクドリモドキにとって身が食べにくい品種に変えればよいだけの話なのだ
他の気になった部分
脂肪が減ると、毒物の作用が直ちに襲いかねない
肝臓はそこから、窒素を速やかに効率よく取り去ることで、無毒化する
考えとるのはおひげを緑に染める算段、隠しておくにはでかい扇子があればよい
虫の不妊化は今でも有効なのだろうか?
→現在も有効でした。
→不妊化した男が蔓延すると、人類は絶滅する