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朝の散歩体験:自己洞察を深める

朝起きて、まずは天気を確認する。
大雨や暴風がなければ、散歩がてら軽い運動を外で行うようにしている。

朝起きてから1時間以内に日光を浴び、リズム運動をすることで、脳内でセロトニンが分泌され、メンタル面で良い効果があるからだ。

日課として定着すると、ルーティン化してストレスなく取り組めるのは良いことだ。
しかし、毎日同じ散歩ルートではマンネリ化が否めない。

生活の中で新しい刺激を求める自分にとって、これは死活問題だ。

そんなことを考えながら散歩していると、普段見ない光景に出くわした。
少年たちが階段ダッシュをしており、保護者とコーチらしきグループが見守っていた。

サッカーの監督を連想させるダッフルコートを着たコーチを見て、おそらくサッカー少年達の朝トレだろう。

少年たちは休日の朝から、全力で階段ダッシュをしていた。
何も朝からやらなくてもいいんじゃないか。

中には、
「こんなにきついことやっても意味なくね?」
とか考えている子もいるかもしれない。

自分にはスポーツ経験がなく、スポーツができる人全員にリスペクトを持っている。
小学生時代、フィジカルが重要だった男子社会で、自分はインドア派だった。

スポーツができるというステータスは魅力的だった。
運動神経がまるで無い自分では確実に手に入れられ無いものだったが。

社会人になってからは、フィジカルお化けのような人に出会ったこともある。
フルマラソン完走が当たり前の人、さらには海外のマラソン大会にわざわざ出る人など、驚くばかりだ。

スポーツ経験は皆無だが、何もやってこなかったわけでは無い。
多少なりとも音楽経験はある。

アコースティックギターを11歳から弾き始め、中高と吹奏楽部で打楽器を担当し、大学ではジャズドラムをやった。
社会人になってからはあまり音楽をやっていないが、やはり細々とギターを続けている。

正味、15年弱ぐらいは何かしら楽器をやっていた。

今考えると、音楽をしていなければ今の自分はいない。
音楽をやりながらスポーツもできれば良かったが、音楽をやることで学んだ人生訓は腐るほどある。

・基礎練習に勝る練習は無い
・出来ることだけやることは練習じゃなく遊び
・一日サボれば1週間分下手になる

などなど。
特に基礎を大事にする姿勢は、人生において大きな影響を与えてくれたと思う。

大学時代、PCゲームでFPSをやっていた時期は、ゲームをする前に練習のためのゲームをやっていた。俗にいうAIM練習に最低1時間はかけてから、ゲームをするのだ。

なぜゲームをするだけなのに、練習しているのだろうか?
甚だ疑問ではある。
どうせゲームならば、やりながら上達すればいいのではないか。

だが、練習することで確実に友達より上手なプレイができるようになった。

といったように、例に挙げたのがゲームでいささか説得力が欠けるが、役立っている場面もある。

今の自分を形成する上での音楽体験は、決して無駄ではない。
スポーツをやっていなかったからといって、無価値な人生な訳がない。

ただ、仕事が出来る人間とそうでない人間の差に、スポーツ経験の有無があるのではないかと考えている面がある。

そこから、
「スポーツをやっていれば仕事できる自分がいたのでは?」
と考えているのかもしれない。

それはもちろん、運動を全くしないよりした方が体にいいし、あらゆることに対してパフォーマンスも良くなる。

ただ、これからスポーツをやり始めてもそれらは享受できる。

過去を振り返って、手にしてきた価値ある物を再確認することは大事だ。
だが、拾えなかったものを数えてもしょうがない。

その時々の自分に拾えるものには、限りがあるのだから。

拾えなかったものの中の1つがスポーツであることは確かだ。
なら、今後拾ってやればいい。

ものごとを始めることに遅すぎることはないといった偉人がいたが、その言葉に救われる自分がいる。

いつだって今が一番大事な時期だ。
自分が何歳になろうとも、たとえ人生の終わり際だとしても、今の価値は不変だ。

少年たちの全力階段ダッシュに、かつてのインドア派な自分を重ねてうらやましく感じる自分がいる。
しかし、それはそれとして今から始めたって別にかまわない訳だ。

10代の時期にやっていなかったから、20代からはじめてはいけないことなんてあるはずもない。

今はストレッチや散歩ぐらいしかやれる気力しかないが、ゆくゆくはジョギングからランニング、筋トレとかやれるといい。

そういったことを考えつつ、いつも一日の大半は音楽か読書、ゲームで過ごす自分がいつもいる。

今日はどのギターのリフを練習しようか、何の曲をフィンガースタイルでやろうか、何を読もうか、何のゲームで遊ぼうか。

生来の性質は大きく変わらない。
そんな自分に苦笑しつつ、今日もまた1日を過ごす。

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