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サッカー部のキャプテンが不登校になった話
【輝く彼が好きだった】
キャプテンが・・・。
不登校になってしまった。
中学生の私はサッカー少年だった。
県の東部の選抜チームに選ばれ
毎日ワクワク輝いていた。
きれいにパスがつながりゴールが決まる。
思い通りのプレーができる楽しい毎日。
でも私よりもっと上手い奴がいる。
キャプテンの平川さん!
私の10倍はすごい!
憧れの先輩!男も惚れる男!
私は平川さんを本当に尊敬していて、
「この人に一生ついていきたい!」
上には上がいる。
もっと上を目指したい。
青春の真っ只中だった。
憧れのキャプテン・・・『だった』
キャプテンの不登校をきっかけに
チームはみるみる弱体化。
私は全てを奪われた。
学校には行くし、部活もする。
でも正直、やる気は0。
初めての挫折だった。
自分の支えとなる、何かが欲しい。
懸命に勉強をして
県内でも指折りの進学校に合格した。
再び青春!
・・・はそこにも無かった。
教室をコントロールできない先生たち
心を閉ざして沈黙する生徒たち
キャプテンのような輝く人が1人も居ない。
結局、私はその高校を辞めて
定時制に移った。
もちろん、ここにも輝く人は居ない。
また懸命に勉強をして
早稲田大学に合格した。
「キャプテン、また輝いてくださいよ」
私はどこかでずっと
彼を探し求めていた。
「また輝きましょうよ。
私一人で輝いてもつまらないですよ。」
私はキャプテンに依存していると思っていたが
・・・違ったようだ。
何度も挫折をしても
また懸命に勉強をして、私は輝いた。
「上には上がいる。もっと上を目指したい。」
上が居なくなったら
私はやる気が出せないじゃないですか。
挫折をしても
何度でも輝くことができる。
でも才能がある人は
初めての挫折を扱えずに
不登校になることがあるのかもしれない。
才能があっても無くても
誰だって挫折はするんですよ、キャプテン。
また輝いてくださいよ。
今度こそ追い抜いてみせますよ。
あれから20年。
なぜか不登校の子供に関わっている。
彼らは再び立ち上がり
壁を超えて輝いた。
子供たちが輝きを取り戻せるように
大人だって再び立ち上がって輝ける。
私自身が何度も挫折して
うんざり・無気力に陥ったからこそ
そこで悩む人の力になりたい。
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「"うんざり"をうすうす感じながらも
日々をやり過ごしている」
「輝きたいけれどもやる気が出ない」
心当たりのある方はご連絡ください。
あなたの輝きを取り戻す
チカラになります。
*私のところはスポーツ系のお子さんも多いのですが
過去のことを思い出してBL風に書いてみましたw