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大学生の不登校:体験談、理由、対策について

大学でも不登校ってあるの?

そう思われる方もいるかもしれませんが
最近は増加傾向です。
推計によると8万人が大学で不登校という説もあります。

実は筆者も大学不登校組です。
意外にも大学で苦しみました。

現在は不登校支援をしておりますが
大学生の相談も増えております。

そこで今回は大学生の不登校事情について
解説したいと思います。

また、「どうしたらいいか?」についても解説します。

多くの子は大学での不登校により「やりたいこと」が定まり
就活に自信を持って臨めるようになっています。
その秘訣について解説。

大学生が不登校になる背景

1つは高校までと違い、
自己管理が重要となることがあげられます。

特に一人暮らしをしているとより顕著。
人によっては高校までとは違う苦労があるわけです。

ついスマホをやりすぎてしまうことも

2つは学ぶ内容が合わないということもあります。
たとえば、めでたく理学部の数学科に入った。
でも思っていたのと違った。

大学数学は高校までの数学とは違い後悔。
こういうことはよくあります。

大人であれば転職するか
そのまま頑張るところです。

でも、大学生の場合はその決断が難しかったりします。


選んだ専門分野が自分に合わないということは誰にでもありえる

大学は自由ではあるがそれも苦しいもの

3つは将来に対する不安や疑問です。

なんとなくやる気がおきない。
なんとなく自信が無い。

昔から大学はモラトリアム期間と言われていました。
「人生の夏休み」とか
「レジャーランド」と言われていました。

しかし、答えの無い日々というのは
意外に苦しい側面もあるわけです。

自分で考えて
自分で決めなければなりませんので。


無限の可能性があるがそれもまた辛いことも

4つはトラブルです。
大学では高校までと違い交際範囲が広がります。

それにより思わぬ人間関係トラブルに
あってしまったりします。

大学の教授は学者さんですし
高校までの教師とは違うこともあります。

また、バイトや恋愛、サークルでも
今までには無かった挫折を味わったりします。


楽しいが楽しま「なくちゃ」になったりもする

広い世界の価値観に戸惑った筆者の経験

不登校の定義は
「年間30日以上の欠席」です。

しかし、筆者の場合は昔の大学なので
出席しなくても単位は取れました。

なので、厳密には不登校というよりは
悩み苦しんだ経験と言えましょうか。

私は北埼玉の田舎から高校を中退。
定時制や大検を経て
早稲田大学の法学部に入学しました。

そこで感じたのは「みんなちゃんとしているな」ということ。
北埼玉の価値観と合わない。

金髪の人などもたくさんいましたが
中身はまともに思えました。

北埼玉の人の名誉のために言うと
私は「若干」ヤンキー寄りでした。

環境の変化に戸惑いうまくいかず
対人恐怖症になってしまったのです。

不安と恐怖にさいなまされるのはとても苦しい経験

何をしたらいいかわからず無気力な日々

また、大学で何をしたらいいのかが分からなかった
無気力だったと言えましょうか。

サークルや勉強にあまり意味を見出せませんでしたし
バイトはやる気がなくすぐにやめていました。

当然、いろいろな人に怒られます。
そして「自分はダメだなー」と落ち込む日々。

そういったことが重なり大学に行かなくなりました。
ただ、昔の大学なので単位は取れました。
それでも1年留年しての卒業です。

その後は東証一部コンサルティング会社に就職し、
充実した日々を過ごしました。

悩み苦しむ中でやりたいことを見つけたからです。
また、心理学を勉強し対人恐怖症を克服したことも大きかった。

やりたいことが決まり就活が楽しみに:写真はイメージ

なんで抜け出せたか?

筆者の場合は心理学を学んだことでした。
その中でも自己肯定感について学んだことが有意義でした。

自己肯定感とは
条件状況によらずに自分自身を大事に思う気持ちのことです。

成功しても、そうでなくても、
立派でも、立派でなくても、
変わらずに自分に優しくある。

そんな状態が自己肯定感。
そんな状態だと失敗を恐れずに動くことができます。
心理的安全性があるからです。

自分の癖を理解する

また、自分の癖やパターンをつかんだことも
有意義でした。

筆者の場合は何か問題があると「自分が悪い」と
考えてしまう癖があったのです。

たとえば、サークルで何かトラブルがあったとしましょう。
そんな時には「自分が悪い」と思ってしまうのです。
「私がもっとああしていたら」と。

冷静に考えれば筆者に原因は無いことでも
自分で自分を責めてダメージをおってしまうわけです。

他にもいくつかありましたが
そういったパターンから抜け出すことで楽になりました。

大学で苦しんだことをまとめると、

自己肯定感が低いところに
必要以上に自分を責める癖があったので
ダウンしてしまったのですね。

なるべくしてなっていたと言えましょう。
社会に出る前で良かったです。


社会で働けるようになった:写真はイメージ

鍵は自己肯定感

いろいろなお子さんを見てきて思うことですが
不登校になる子は独特な感性があります。
独特な感じ方をするわけですね。

HSPならぬUSPと呼んでいます。
ユニーク・センシティブ・パーソンという意味です。

独特の感じ方をする人は
自己肯定感が低くなりがちです。
私のように。

少数派というのは心細いというか
常に「間違っているのかな」と思いがちだからです。

これでいいのかな?
合っているかな?
幼少からそんな風に過ごしてきていたりします。

私の場合は小学校で宇宙人というあだ名がついたくらいに
「少し」変わっていたのですが
常に周りに努力して合わせてきました。

大学だと比較的に自由なので
クラッシュしてしまったりするわけです。

逆にどうしたらいいかわからなくなったりする。

参考記事:なぜ芸能人に元不登校が多いのか?

ですが、自己肯定感を高く保てるようになれば
動き出すことができます。

大学に再登校することもあれば
別の道に行くことがあります。
そこは大人の転職と同じです。

いずれにしろ、
自分で決めて自分で前に進めるわけです。



いろいろな人とプロジェクトに取り組めるように

自己肯定感の高め方

自己肯定感を高めると言っても
カウンセリングを受けたり

心理学を勉強するというのは
嫌がるお子さんが多い。

大学の相談室だって嫌がる子が多い。
病院も行くのは最初のほうだけ。

でも安心してください。
親御さんからの声がけで
自己肯定感を高めることができる
のです。

そんな声がけの仕方については
こちらの無料メール講座でも発信していきますね。


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最後までお読みいただきありがとうございました。

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