ちょっぴり感動した息子の行動
生後1歳8ヶ月の息子。
いつものように、わたしと息子の二人で昼ごはんを食べていた。
今日のメニューは、
・カレーうどん
・ミニトマト
・卵焼き
・ツナとキャベツのサラダ
息子は、スプーンやフォークをだいぶ上手につかえるようになり、以前に比べて余裕をもって食事ができるようになった。
カレーうどんに入っているお肉や、ミニトマトを黙々と食べていたが、息子の手が急に止まる。
そして、
「き、き、、、」と言い始める。
「き?」
いったい、なんだろう。
口に指を入れて、困ったような素振りを見せるので、何かがはさまったのかな?と思った。
口の中を見ても、何かがはさまっているようには見えない。
しかし、息子はまだ、
「き、き…」とキッチンの方を見て言っている。
「あ!」とひらめいた。
「き」は「歯磨き」のことか!!
口に違和感があるのを感じた息子は、歯ブラシで取ってもらおうと思って訴えていたのだ。
わたしは、さっそく歯ブラシで歯を磨く。
でも、やっぱり何もはさまっていない。
「何もはさまってないみたいだよ」
そう終わろうとしても、まだ納得のいかない様子。
しばらくすると、次は、
「じ、じ、、、」と言い始めた。
目線の先にあったものを手に取り、
「これ?(のり)」
「これ?(ごま)」
と聞くも、首を振って、ちょっと怒り出しそうな雰囲気。
「あ!」と、またひらめいた。
目線の先に、つまようじ入れがあったからだ。
「つまようじのことか!」
歯に何かはさまったときに、一度、つまようじを使って取ったことがあった。息子はそのことを思い出したのだろう。
これには仰天した。
もう1ヶ月以上も前のことだ。
一歳6ヶ月の検診前にブロッコリーが歯にはさまって、歯の検診もあるから、歯磨きをして、歯ブラシでなかなか取れなかったブロッコリーをつまようじで取ったのだった。
その時、初めてつまようじを使ったので、一目見るだけで大泣きだった息子。でも、ママが自分で使って大丈夫だよと言い聞かせ、無事にきれいに取ることができた。
どうやら、その時のことを覚えていたのだろう。
つまようじを手に取って、
「これ?」と聞くと、怒り気味だった息子がようやく落ち着いたので、やっぱり、つまようじで正解だったようだ。
ハイチェアから息子をおろし、口の中を見てみると、何やら赤いものが…
「え、血…!?」
と一瞬、血の気が引いたが、よく見ると、ミニトマトの皮が口の裏側にくっついていた。
なるほど。そういうことだったのか。
皮を取って息子に見せたら、スッキリした様子で、昼ごはんを再開!
・
以前のことを覚えていたこと。
違和感に気付き、
解決策を自分で考えられたこと。
言葉はまだ曖昧だけど、
表情や仕草でなんとか伝えようとしたこと。
ママが思っていることと
違ったことをしようとしても
諦めずに何度も訴えたこと。
一瞬の出来事だったけど、息子の成長が詰まった出来事のように思えて、すごく嬉しかった。
きっとこれからも、何かを伝えようとして泣いたり、怒ったりすることがあると思う。
わからないことも多いけれど、何を訴えようとしているのか、ちゃんと受け止めながら向き合いたいとも思える出来事だった。
だって、もしかしたら、初めの段階で、
「何もはさまってないみたいだよ」
「だから、早くごはん食べなさい」
と言ってしまいかねなかったから。
だから、息子も成長しているように、親も息子と向き合いながら、少しずつ成長していこう。
その瞬間の息子の気持ちに寄り添えるように。
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