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ハタチのわたしのお話

当時、アルバイト先の人がとても気になっていた。
一緒にシフトに入れた時は嬉しくて、
そりゃあもうルンルンで働いてた。
お客さんがいない時は、
たわいもない話をしながら仕事をした。
段々とその人の好きなことやモノを知っていった。

ふとした時の距離が近くて、
それにドキドキして、
恋してるってこういうことなのかもって
乙女モード全開だった。

話を聞いてる感じ、彼女いなさそうだし、
なんだか好意を寄せられてる気がするし、
これは付き合えるのでは、、、、!
なんて思いながらバイトする日々。

でも、自分から付き合いたいと言えなかった。

いつの間にやら友達以上恋人未満の関係に。
というか、なんならもう付き合ってるのでは?と思っていた。
誕生日プレゼントには香水を選んだ。
その時ちょうど友達が香水を探していて、
一緒にみてるうちに、彼へのプレゼントにいいじゃん!と思ってセレクト。
(今思うと、付き合ってないのに、香りのプレゼントは重たかったかなーー)

選んだ香水は...
ドルチェ&ガッバーナ

そうです、あの、かの有名な
瑛人さんの"香水"にでてくる
ドールチェアーンドガッバーナー
です。

過去を掘り返された気持ちでした。
もう毎日のように至るところで流れるんですもの。

わたしの中では忘れ去りたい記憶だったのに。

....それは何故かというと、
彼には長く付き合っている彼女がいたから。
わたしは2番目だったのです。
なんなら2番でもなかったのかも。

バイト先の別の子から聞いて、
ショックを受けた。
本人に直接聞いたら「うん。」と言われて。

わたしは純粋に
私だけを好きでいてくれる人のそばにいたかったんだけどなー。

数週間後、
「彼女と別れたから付き合ってほしい」
と言われた。

一瞬揺らいだ。

でも、ずっと嘘をつかれていたから、
そんなすぐには信用できなくて、
「ごめんなさい。」と伝えた。

しばらくはLINEがきたけど、ブロックした。
わたしの中ではそれが最大限の防御だった。
もうずっと連絡もしていないし、会ってもいない。SNSも繋がっていないし、何をやっているかもわからない。

あんなに好きだったのに、
手のひらを返すように会いたくない人になってしまった。


あの時から年月が経ち、
私は別の人と結婚をした。

あの人は人懐っこいひとだから
きっと別の素敵なひとと
楽しく過ごしていると思う。


この間、香水の話を書いてるときに、
ふと思い出して、記憶を掘り返してみました。

自分の経験なのに、
いざ書いてみたらなんだか別の人の話みたいで、
不思議な感覚。

あの時の経験も含めて今のわたしがあるし、
書き留めるのも悪くないかな?なんて思って
書いてみました。

あの時彼と付き合っていたら
今の彼とは結婚していないかもしれないし、
ハタチのわたしの恋愛が
人生の分岐点になっていたのかもと思うと、
なんだか感慨深いです。

そして瑛人さん、ご結婚されたようですね!
おめでたい!!!

ここまでお付き合いいただき、
ありがとうございました。

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