【詩】寒さ由来の愛
青い春なんて不気味ね
横断歩道の白だけ選んで
かろやかに駆けてゆくのが
どうしてそんなに楽しい
照り返しの強いコンクリートが
わたしをおばさんにしてゆく
いまは
記号で愛してくれたらいい
わたしもわたしのこと
記号以外で認識できないから
おあいこだよ。
全員がパーを出して
終わらないじゃんけんが
いつまでも続いてくれたら
君の手は悪さをしない
人権に関係ない
かろやかな愛情じゃ
心臓までは届かない
少しだけ毒が必要だ
わたしたち病気だから
ね
いまも
許されている
細く長く痛く
気付けるくらいの違和感
粘膜
塗ってくれた方がマシだよ
笑っていれば暖かい部屋に
いさせてくれる人たち今日も
ありがとう
凍えて死ぬよりマシだよ
「どちらがマシか」で選ぶ
消極的人生これ未完成
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![伊藤七 | ライター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4573567/profile_166b13571ac80dd6dd9bcce4952683c2.jpg?width=600&crop=1:1,smart)