【詩】静かの海
ずっと昔の姿も知りたくて
空億光年離れたとこで
君の光みとどける
10を23乗した数の分だけ
散らばった静けさをひとまとめ
1天文単位=孤独な単位
独り言しか話さない人を何人集めても
濃度の濃い孤独の粒が
口の中から入り込んでゆくだけ
「上野が好き」と安易に唄う学生は
きっと年齢に似合わない苦労をせず
真の道を歩いてきた人
上野の道をまっすぐ歩ける人は
真の道を歩いてきた人
そうやって幸せになって地球を回して
そうやって新築の家で二人で暮らした
僕は
銀河鳥がつくる星粒の道なら
軽やかに走れるんだ
体重なくして軽やかに走れるんだ
濃度の薄い孤独を飲み込むより
濃度の濃い孤独でいつか誰かの役に立ちたい
どんな感情で君のこと刺せるかな
僕のもつ感情に
意味はあると判定されれば今夜は眠れる
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![伊藤七 | ライター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4573567/profile_166b13571ac80dd6dd9bcce4952683c2.jpg?width=600&crop=1:1,smart)