【詩】だれもおまえなんかに興味ない
3年前のわたしたちのこと
知ってる人は
宇宙に散りり
ふたりの手で紡いだ家は
ダムの底に沈んでしまったけれど
Googleマップはほら
3年前のまま変わらない
人間は
増えすぎてしまった罪を
背負って生きている
だから
泣きながら
生まれてきた
増えすぎてしまった罪を隠そうと
息をひそめても
森が育つ育つどんどん育つのは
人間が呼吸してる証拠
思い出したくなかった日々を
思い出しても大丈夫なわたしになったから
もう会ってもいいし
もう死んでもいいよ
きみが生きてることに
わたしもうイチミリも興味ない
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![伊藤七 | ライター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4573567/profile_166b13571ac80dd6dd9bcce4952683c2.jpg?width=600&crop=1:1,smart)