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「感動立国」と中期経営計画に込めた決意


2026年のB革新へ向け、今年10月から、いよいよ、Bプレミア・Bワン・Bネクストの審査・ディビジョン分けへと進みます。

クラブ経営の健全性と成長性、日本代表の強化、社会性の追求という3つの軸を大切に、地方創生、グローバル・ダイバーシティー・戦力均衡による魅力的な試合の創出、全国どのクラブにもチャンピオンになるチャンスのある仕組みの構築こそが、 「B.革新」の本丸です。

「B.革新」を成功に導くため全速前進でチャレンジを進めています。

今回発表した中期経営計画は、5年の計画となります。B革新に向けた2年間の準備期間と、B革新以降の3年間の実装期間。

昨日発表した中期経営計画は、未来のBリーグを創る上で非常に重要な5年間。リーグ全体のトランスフォーメーションの計画を示しています。

この中期経営計画を策定する前に、さらに先の未来、
B.LEAGUEはどのような世界をつくることを目指すのか。何のための改革なのか。今、何をすべきかを近視眼的になるのではなく、辿り着きたい世界を明らかにすることで逆算して計画を策定すべきと考え、明確にしたのが、「B.LEAGUE 2050 VISION」となります。

そのビジョンを簡潔に表現したのが、「感動立国」です。

「感動」とは、果敢に挑戦し、困難に立ち向かい、乗り越えた先に掴み取れる感動。わくわくするような、ココロ震えるような感動を通して、この国が明るい未来を切り拓いていくことの一助になりたい、そんな想いを込めています。

少子高齢化、人口減少、社会保障制度、地球温暖化、自然災害、地政学リスク…多くの不安が覆い尽くす中で、未来を創造する子供たちや若い世代の人々が見通す未来は決して明るいものでは無いというような雰囲気が漂っています。それで良いのか、明るい未来は自らの手で手繰り寄せようよ!というエールを届け、並走もしたい、そんな強い思いがあります。

マイナーだったバスケ界だからこそ、簡単ではない道を歩んできて、ここまで辿り着いたBリーグだからこそ、明るい未来を信じて、挑戦し続けてことで体現・実現していきたいVISIONです。

47都道府県でスポーツの枠を超えて、地域を、産業をワクワクするような感動でこの国のすばらしさを再認識できる世界を創る、そんな大きな志しをもって「立国」としました。

そして、2050年には、

・日本でNo. 1プロスポーツリーグになる。
・バスケリーグと言えば、世界中の誰もがNBAとBリーグとなる。

を目指します。

感動立国ステイトメント


そして、Bリーグは「感動立国」に向け、4つの世界観を生み出していくことをコミットメントしています。

⚫ ファンにとって、世界でたった1つの最高のクラブが街にあること。

⚫ バスケを通じて世界中の人々がつながり、未来をつくりだすこと。

⚫ 47都道府県Bクラブのある街がアリーナを中心のイノベーションが生まれ、世界から愛されること。

⚫ 選手のみならずバスケに関わるスタッフが自らの手で未来を創ること。

前述した世界観・感動を生み出していくために、この5年間、B革新を中心とした5つの戦略領域を定めて推進していきます。

より多くの人々に体験価値の高いBリーグを楽しんでいただくことが1丁目1番地です。日本全国や世界で視聴文化を拡大させる。未来のファンであるキッズに対するマーケティンを始動します。そして、ファンとのより強く深く繋がるためにCRMを高度化していきます。

次に育成システムの拡張、国際化となります。これまで取り組んできているユースを国際化させることに加えて、NBA選手を輩出するためにトップリーグ所属の若手選手の育成の仕組みを整備します。

また、スカウティングの国際ネットワークを構築し、世界最高峰から常に熱視線が送られてることで、BリーグをNBAへのパスになるリーグにします。そのことにより、リーグに世界中からトップ選手がプレーしやすい環境を整えます。選手のみならず、コーチの育成システムも併せて築きます。

3つ目として、すでに発表しているビジネス改革であるSocialInnovation Hubの推進です。これまで以上にパートナーを拡大していき、より活気のある事業共創、街づくりなどを推進していきます。また、海外でもBリーグのコミュニティの構築を目指し、本格的な展開を進めていきます。

4つ目として、各クラブが高い水準で様々なことに取り組めるように、これまで取り組んできた島田塾のようなナレッジシェアに加えて、DX/AIの活用基盤をリーグからクラブへ提供することで業務の見える化、改善のサポートを強化していきます。また、発展途上のクラブの業務を一部請け負うサービスにも挑戦していきたいと思います。

最後に、サステナビリティと人的資本の世界水準化です。グローバル市場でも注目度が高まっているBリーグだからこそ、世界の模範となれるようなB.LEAGUE Hopeの取り組みとして、「B.HOPE Planet Vision」を
策定します。また、スポーツ界であらたな人材育成や働き方の構築をしていきます。

目標数値

昨日は「BLEAGUE 2050VISION」とそれを実現する5つの戦略領域を発表しました。

話は分かるけれど、それは難しいんじゃないか?と思った方もいらっしゃるでしょう。そのような反応が出ることは予測した上で、「感動立国」というビジョンを紡ぎ出しました。

単なるBリーグの発展ということだけではなく、日本の未来に貢献していく、社会の一員として、スポーツ界の常識にとらわれることなく、私たちが直面している様々な社会課題解決や未来創造に貢献していかなければ存在価値さえも大きく棄損するのではないかという危機感があります。

Bリーグのため、バスケ界のため、そして、この国の未来のために「感動立国」を掲げ、ブレずに前進していきます。

ご来場いただいたメディアの皆さまと日頃のご支援への感謝の気持ちを込めて、リーグ役員・マネージャースタッフとの懇親会。

今回のイベントにゲストで参加していただいた寺嶋選手と食事をしました。びっくりするくらい素晴らしい人間性。広島の宝ですね。怪我から復帰して、来シーズンは大活躍してくれると信じています。

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島田慎二
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