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【朝礼 11/5】リーグとクラブの適度な緊張関係とプレッシャーのある環境が健全な成長の源泉ではないか

今朝の朝礼で掲題の通りですが、リーグとクラブの適度な緊張関係とプレッシャーのある環境が健全な成長の源泉ではないか、と昔から思っていた話をさせてもらいました。

昨今のBリーグの成長エンジンのひとつは、B.革新。経営成績がクラブ価値を設定する重要な評価軸になったことにより、売上を上げる、入場者数を増やす、アリーナを何とかしなくてはならないという環境に身を置かざるを得なくなったことが最大の要因だと思っています。

明確なルールをセットしないとゲームチェンジは起こりずらいものです。どうしてもスポーツビジネスである以上、経営規律よりも勝利至上主義に向かい易い。間違いということではなく本来プロである以上、経営と競技は両輪なんですが、バランスをとることは簡単ではないというのが実態です。

B.革新のビジネスモデルの転換は、経営と競技の重要性は認識した上で、経営からアプローチしてベクトルを揃えたという意味では大きなインパクトでした。

いろんなクラブの関係者と話をするとこのような明確なルールを作ってくれたことに感謝されることが多いです。だから頑張れたと。他方で、リーグは、制度設計、仕組みを作るのが仕事、頑張るのはクラブみたいな空気になることを嫌うクラブ経営者もたくさんいます。リーグはないをしてくれるのか、と。当然な思いです。この問いに答えるのもリーグの仕事です。

頑張ったクラブの努力の結果をどうマネタイズして配分金を増やすのか。クラブの選手たち、スタッフの頑張りをどうメディア戦略に繋げて広報面で援護射撃ができるのか。各クラブの経営における成功事例を共有して成長支援ができるか。ファン、クラブが使いやすい、システムを提供できるのか。リーグがやるべきことはいくらいでもあります。

B.革新によるビジネスモデルの転換により、クラブが毎年目標売上に達するのか、稼がざるを得ないプレッシャー。スポンサー営業でかけずり回って数字を追いかけているプレッシャー。毎試合目標集客に達するかというプレッシャー、アリーナ課題を期日までクリア出来るのか、痺れるほどのプレッシャー。などを感じています。

リーグとしても、定性的なアクションだけでなく、中期経営計画に掲げている定量的な目標を必達していかなくてはなりません。これもリーグが感じるべきプレッシャーです。クラブに求める以上は、私たちもやらねばなりません。結果にコミットしなくてはなりません。これがリーグ経営側の責任です。

これらは、リーグとクラブの間だけのことではなく、それぞれをご支援いただいている多くのステークホルダーに対する価値の顕在化にも繋がることでもあります。

このようにお互い仲間ではあるものの、なあなあにならず適度な緊張関係とプレッシャーを感じる状態というのは、やらねばならないという強い意志の源になるものなのでとても重要だと思っています。人間弱いものなのである程度このような環境にないと頑張れないものです。

当たり前のことを毎度話しますが、真実は当たり前の中にあると考えています。

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