将来構想の本質について
Bリーグの2026年将来構想とは、「バスケで日本を元気に」というバスケ界の最上位概念の実現のためにBリーグはどうあるべきかを追求した改革です。
Bリーグは、全国に50を超えるクラブが存在しています。このクラブが地域に必要とされ、愛され、地域活性化に貢献する。最終的には、社会的価値、経済的価値を高め地域創生の一助になりたいと考えています。
そのような状態にクラブを押し上げていくには、もっと事業投資が可能になる環境を作らなくてはなりません。バスケの競技としての追求はもちろんですが、地域にもっと深く根ざすためには人に投資出来る仕組みにしていかなくてはならないと考えています。
地域に深く根付くには選手たちの素晴らしいプレーだけではなく、フロントスタッフが地域と繋がるために活き活きと働き続けられる待遇、労働環境の改善が必要です。しかしながらスポーツ業界全般に言えますが、一般的な産業に比べても良いとは言えないでしょう。
この業界で働く人の中で夢を持って飛び込んできても長続きしないことは多いのが実態です。続いたとしても、
我慢や犠牲の上になりたっているケースもあります。よって、長続きしない、または、余力がなくお客様に対してのクオリティも低下する。地域に深く根付くという存在意義達成の難易度が高まるケースが多いと思います。
だからこそ事業投資余力、選手などチームの人だけでなくフロントスタッフという事業サイドの人やチア、マスコットはもちろん、関わりある周辺の人たちの働く環境を整えていくことの重要性を感じています。
チームが勝つことことはクラブにとって目的ではなく、クラブが盛り上がり、地域に貢献するための手段だと思っています。目的はクラブを通して関わりのある人たちが少しでも幸せになることであり、クラブが地域に深く根付き貢献するだと考えています。
Bリーグの将来構想では、地域を盛り上げていることの評価の物差しとして入場者数を設定しています。また、売上高の設定もチーム以外への投資力の評価としてこのくらいないとファン・ブースター、パートナーの皆様へのサービス向上、フロントスタッフの待遇、労働環境改善は難しいと判断しています。入場者数が増えればパートナーなどからの支援も増えて、売上増になるというロジックです。やはりどこまでいっても原点は集客力ですね。
夢のアリーナは、Bリーグの試合の観戦体験を上げるということもありますが、地域活性化における経済効果はもちろんですが、震災や災害時など避難所としての活用など社会的価値として有効であることから大切だと考えています。
この三原則をクリアしているようなクラブは地域に対する貢献価値は高いと判断しています。私達の掲げるBリーグの2026年将来構想は、世界的にも類を見ない、理念実現型、スポーツ業界であるあるの課題、働く人たちの待遇、労働環境改善にチャレンジする改革であります。
改革の成功によってバスケ界の業界発展に繋がり、ファン・ブースター、パートナーを含む多くのステークホルダーの皆様にとってもポジティブになると信じています。クラブの事業としても成長に繋がるので結果として選手、コーチなどチームの人たちにとっても夢のある環境が生まれることを確信しています。