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EASLが閉幕。琉球ゴールデンキングスは、4位。B.LEAGUEは、もっと強くなっていかなければなりません。

EASLが、KBL(韓国)チーム同士の決勝、かつ、素晴らしい試合の末、安養KGCが激戦に勝利して初代チャンピオンに輝き、閉幕しました。ご来場、ご視聴いただきました皆さま、ありがとうございました。

優勝  安養KGC
準優勝 ソウルSKナイツ
3位  ベイエリアドラゴンズ
4位  琉球ゴールデンキングス
という結果となりました。

琉球ゴールデンキングス(琉球)は、外国籍のルールによるローテーションでジャック・クーリー選手を休ませた結果、インサイドが厳しかったという印象でした。このあたりは、日頃経験が少ない大黒柱不在の難しさはあったかなと思います。また、不運にも決め切るべきショートが落ちたり、ターンノーバーから流れを引き寄せることが出来ず、点差を詰めることが出来なかったのが悔やまれました。

琉球のブースターの圧、会場の空気感は圧倒的なので、もう少し点差を縮めていつもの追い上げ、逆転の琉球の雰囲気を作りたかった。しかし、相手のシュートがよく入りましたね。個の能力が高く、パワープレーもしかけてくるのでB.LEAGUEでは見かけることがないチームで、アジャストに苦労していたと思いました。

この写真の選手は、2m 25cm。ダーラム選手が小さく見えます。インサイドが自国選手、2.3.4番ポジション選手が外国籍選手というB.LEAGUEではかなりレアなチームでした。難しい試合の中でも、渡邉選手のインサイドは良かったし、怪我から復帰して、日本代表には参加していますが、まだまだ復調段階なのでポテンシャルを感じます。 

225cm。

長いレギュラーシーズンの後半、来週からシーズン再開、12日にははじめての天皇杯決勝も控えています。目指すものが、B.LEAGUE、天皇杯制覇であるので全般的にモチベーションが難しい大会の中でも、ベストを尽くしてくれたと思います。琉球も宇都宮ブレックスも国際大会でなければ感じることのない経験、学ぶこともたくさんあったと思います。シーズン後半の試合、今後のチーム作りに活かしてほしいです。

試合終了

最後に総括すると、初めての大会でしたが、EASLの事業、運営面には大きな課題が残りました。当初想定したEASLの世界観とコロナ禍で縮小に追い込まれた現実を受け入れながら出来ることを模索しながら進めてきました。

B.LEAGUEに対する協力金、クラブの出場、勝利給、賞金も大きく減額になり、大会開催方式も全くもって変わりました。B.LEAGUEは、60試合のレギュラーシーズン、日本代表強化の合宿スケジュール、天皇杯、非常にタイトなスケジュールの中で何とか調整して協力しようとしていた中で、関係各位には申し訳ないという思いがありました。

集中開催方式になりましたが、B.LEAGUEとしてはせめて出場する両クラブの収入に繋がる、スポンサー獲得機会を作る、ファンの皆さまに大会を観てもらいたいということで日本開催を要請して実現しました。とは言え、運営面では、脆弱ゆえに両クラブにはかなりご負担をおかけしたと思いますし、B.LEAGUEスタッフもかなり動員しました。来年以降は、しっかりEASLと協議して改善を求めていきたい思います。

競技面については、様々な難しいことがあったとしても結果は結果、悔しい思いがあります。現在、日本代表の強化は、間違いなく進んでいると思います。クラブもB.LEAGUEで勝つために必要なことにトライしています。B.LEAGUEは、帰化枠・アジア枠があったり、試合数、クラブ数が他国に比べて圧倒的に多いため、ひとクラブに多くの日本代表選手が在籍するような状況にはならない。外国籍選手も多く日頃の試合とのギャップもあるので難しかったと思います。よって必要以上に悲観しすぎるとことは無いとも思っています。

まずは、B.LEAGUEは、日本代表強化に繋げるためにも、将来構想に向けて高いレベルの新B1でチーム、選手を鍛えることを想定しています。実業団リーグ色の強い他国に比べて、事業面の重要性が高いB.LEAGUEは、ただただ強化のみに振り切れば良いという構造ではないので、競技性、事業性、社会性の3つをバランスさせて成長する中でクラブが国際大会でも結果を出せるようにしていきます。

他方でフィジカル、コンタクト面での強化は、課題だなと思っています。これは単に肉体を鍛えるということだけでなく、日頃のレフリーのコンタクトプレーに対するジャッジ含めてです。オンザコートルールと併せて検討していかなくてはならないと思っています。

沖縄アリーナは、フィリピン人、韓国人を中心にかなり多国籍なお客様が多く盛り上がっていました。韓国のKBLファンが、琉球のユニを買って着ていたり素敵だなと思う場面も多く見かけました。これもこのような大会の大きな魅力だと思います。

最後に、B2.B3は毎試合盛り上がっています。シーズン後半のプレイオフ争いが佳境に入ったことも要因かと思います。B1もいよいよバイウィークがあけて今週水曜日から再開です。ここからが勝負の時期に入ります。声出し応援も可能なクラブも出てきます。B.LEAGUEファン・ブースターの皆さま、引き続きの応援をどうぞよろしくお願いします。

韓国メディアからの取材
中国メディアからの取材
日本のメディアから取材
FIBAアジアのハゴップと1時間以上のミーティング
EASLマット代表、桑江沖縄市長、琉球白木社長と記念撮影

追伸 国際大会は、FIBAはもちろん、各国リーグ、メディアの皆さまとの交流が出来るので外交面でもかなり有意義でした。何より、B.LEAGUEに対する各国メディアの注目は高いです。人脈を形成、活かしてまいります。



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島田慎二
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