B.LEAGUE 2026 将来構想の改革は、第二創業とも言えるのではないかと思います。
2046年、日本男子バスケ代表が、世界のトップクラスに君臨している。日本国内におけるバスケの人気は高まっており、B.LEAGUEはそれを牽引している。
そして、Bクラブの成長も著しく、夢のアリーナと共に各地域における存在感は高く、必要不可欠なコンテンツとして存在している。地方創生の担い手として、スポーツという領域に止まらず、社会的価値を生み出している。開かれたリーグとして人気実力ともにNBAの背中を見据える、国際的にも評価の高いB.LEAGUEになっている。
こんな状況にB.LEAGUEが誕生して30年、今のJリーグの歴史と同じくらいの時を経たころ、たどり着いていたいですね。夢があります。そのためにも、2026年将来構想という改革は不可欠ですし、どのような手を打つのか、どのような成長プロセスを描いていくのか、超重要なことだと考えています。
こんな未来に近づけていくためにも、クラブ、経営者、スタッフ、オーナー、リーグ、ファン、パートナー、自治体などがどうあるべきか、どうしていきたいか、イメージをお伝えします。
この業界を更に発展させていただくためには、もっともっと優秀な経営人材やスタッフが参画してくるべきだと思いますし、この仕事をドリームジョブにしていかなければなりません。また、今働いている経営者、スタッフも待遇が改善されていかなければなりません。そのためにも利益を生み出せるクラブにしていかなければなりません。
好きだから、愛着があるからだけではなく、誇れる仕事にしていかなければなりません。スポーツやエンタメ業界によくあるやりがい搾取のような状況を、暗に容認する風潮を変えていかなければならないと本気で思っています。
クラブに投資して保有しているオーナーにとっても、資産価値が上がるような状況を創り出さなくてはなりません。誰かが過度に負担するだけではなく、クラブの本質的な収益性を高め、業界の発展によって、クラブを流動性の高い資産に変えていかなければなりません。
業界の発展途上のタイミングは、投資先行になりますが、ビジネス現場の強化によって自ら稼ぎ、オーナーの依存度を低下させていくことを推進していかなければなりません。未来永劫大きな投資が必要では、保有メリットは無く、長くは続きしません。仕組みを変えて、成長性と健全性を担保していく必要があります。
リーグは、クラブの価値を上げることと、その価値をマネタイズすることの両輪をバランスよく実現して、業界発展への投資を持続的に可能にしていかなくてはなりません。稼いだ資金をプロモーション、インフラ整備、優秀な人材、将来ある若い選手たちの育成、グローバル展開に投資していかなくてはなりません。そして、アリーナや社会貢献活動などを推進し、クラブとともに地域の社会課題解決に取り組んでいかなければなりません。
応援いただくファンやパートナー企業や自治体など多くのステークホルダーの存在があってこそ、事業継続も成長戦略の実現も可能になります。だからこそ、サスティナブルでワクワクするようなリーグのあり方を模索しなければなりません。また、アグレッシブな中にも皆様の声と状況に耳を傾け、寄り添いながら実行していかなければなりません。
最後に、選手には、シビアな競争環境の中にも夢があることが必要不可欠です。業界発展プロセスでバランスよく選手の年俸が上がっていく仕組みを構築しなければなりません。併せて、審判、チアなどクラブや試合興行に必要不可欠な仲間たちの環境、待遇改善を目指していくべきだと思います。
つまり、B.LEAGUEに関わる全ての皆様がハッピーになることを目指していかなければ本質的な成功や業界発展は無いのではないかと思っています。全ての理想を掲げると途方に暮れるかもしれませんが、一つ一つ、課題に対して愚直に続けていくことで、冒頭に記したような今では考えられないような世界観にたどり着くのだと思います。
そう信じて軌道修正を繰り返しながら、また進めばよいのではないでしょうか。何事も強く思わなければ、叶わないものです。
2016年のB.LEAGUE誕生があり、みんなの努力でここまできました。2026将来構想の改革は、軌道修正、第二創業とも言えるのではないかと思います。前述したような世界観に辿り着くためにどうするか、議論して決定した内容を今月27日発表させていただきます。
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