八王子ビートレインズのB.ONE参入への挑戦
Bリーグのタイトルパートナーにりそなグループさまが就ていただいてから、メディア各社を周り「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」に変わること、紙面や報道時にお間違いの無いようお願いする日々が続いています。かなりの数で大変ですが、おかげでBリーグの現在地やビジョン、B.革新、アリーナの進捗などを経営陣にお伝え出来きています。地道な活動が身を結ぶので頑張ります。
そんな中、夕方から八王子に移動して八王子ビートレインズ主催の自治体、バスケ協会、パートナー、株主など大切な方々にお集まりいただく場で講演をさせていただき、懇親会にて皆さまと貴重な時間も過ごさせていただきました。
このクラブは、現在のオーナーであるキャリアコンサルティングさまが4年前に再建のために株を引き受けました。大きな負債もありましたが、潰すわけにはいかないという漢気からです。なかなか出来る決断ではありません。不運にも直後にコロナが襲来して、厳しく、苦しい運営となりました。
決して巨額を投じてどうにかできるような規模の企業ではない中で、地元の皆さまに対して、ファンサービス、地道な営業、地域活動を通して、少しづつ信頼関係を構築していくという王道を歩んで来られました。どうにか、攻めることは難しくても、堅実な経営で生き延びてきたというのが正しい表現になると思います。
守るしかない経営環境の中、周りのクラブは成長し、チーム成績を上げるために積極的な投資をするクラブも出現し、苦しかったと思います。クラブを潰すまいと多額の負債を覚悟の上に背負って経営努力している姿に自身の13年前のジェッツ時代と重ねてこともありました。痛いほどわかる状況なので、なんとか乗り越えて欲しいと心から願っていました。
Bリーグは、B.革新に向けて各クラブ乗り越えなくてはならない壁があります。ビートレインズは、コロナで利益を積み上げたり、増資を行うなどが困難な中、債務超過解消を迫られています。
目指すべきB.ワンに辿り着くために、来シーズンに入場者数1500人(仮ライセンス)、売上高4億円の達成、多額の債務超過の解消を同時に実現しなければなりません。入場者課題をどうやって解決するか、現在の売上と1.5億円の乖離をどう埋めるのか。債務超過解消のための増資を引き受けてくれる企業を見つけることができるのか。八王子のためにとここまで頑張ってきましたが、難題は明確に残りました。
この状況の中、クラブの未来を占う大切な機会でした。お集まりいただきクラブをお支えいただいている皆さまにチェアマンとしても熱く訴えさせていただきました。Bリーグは、何を志しているのか、B.革新でどのような未来を切り拓きたいのか、中期経営計画で示している目標、B.ワンに対するリーグの想い、このクラブがB.ワンに参入する価値、そもそもクラブが身近にあることの価値、Bリーグのクラブを応援、支援する意味意義など、志から各論までお話をさせていただきました。
決して簡単なことではありませんが、お越しいただいた皆さまとオール八王子で力を合わせていただければこの地域の有力なコンテンツになると確信しています。未来のために今お力添えをいただき、価値をもって、クラブとリーグでお返ししていく覚悟を私たちは持っています。八王子の皆さま、勝負の「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」になります。何卒、力をお貸しください。よろしくお願いします。
最後に、オーナー会社であり、クラブ社長である室舘社長、経営陣として全方位で尽力している高松さまをはじめ、スタッフの皆さまの日頃の努力に心から敬意と感謝申し上げます。八王子のため、引き続き頑張りましょう!必ず出来ると信じています。