クラブ経営者を目指す人、オーナーの皆様にお伝えしたいクラブ経営の難易度の高さ、経営者に求められるスキルとは?
クラブ経営というのは、非常に難しいと思っています。夢のある仕事であることは間違い無いですが、とにかく難しいのです。海外の規模感の大きなスポーツビジネスの世界や日本でも成功しているクラブであれば、各部門にハイスペックな人材を配置することで経営者へのリスクは一定ヘッジできることもあるかもしれませんが。
それでもクラブの経営、経営者の仕事の何が大変かというと、ある分野で非凡だからでは通用せず、オールラウンダーのスキルが求められることが大きいかなと思っています。成長プロセスで役割は変わりますが、基本的になんだってやらなくてはいけません。
ちょっと雑な例えですが、いくらNBAで活躍した選手でもリバウンド、ディフェンス、スポットシューターのような一芸に秀でたロールプレイヤーでは、B.LEAGUEではオンザコート制限がある中では、活躍が厳しいだけではなく、獲得することすら難しいのに近いかなと思います。(伝わるかなぁ)
少し大きめの会社で、ちょっとやり手でならしましたというようなレベルだと今の話でいうロールプレイヤーの域に入ってしまうのかも知れません。以下に記しますが、こんなことにアジャストすることに適した職業訓練場などあり得ませんね。笑
普通にビジネスをしていたら、地域みて、ファンみて、地元企業みて、自治体みて、商店街みて、学校みて、幼稚園みて、、、なんてしませんからね。朝から夜まで、子供から老人まで。加えて、チームという費用対効果が不可抗力により全く読めいない商品も作り、コントロールしなくてはならない…あまりないですよね。
夢はあるけど難易度高し。各クラブの経営者は、そんな中、ステークホルダーの皆様のご支援に報いるために日々、悪戦苦闘しています。クラブ経営者を目指すものは、この難易度の尋常じゃないくらい高いこと、他の仕事をしながら二刀流でなんてできる仕事でないこと強烈に理解した方が良いです。また、経営者を選定するオーナーもです。それがわかっているからオーナー自ら経営に参画しているケースも出てきていますね。
では、クラブ経営者にとって何よりも大切なスキルは?と聞かれるなら、タフでパッションのある人。そして、小さな約束を守れる人、嘘をつかない人。つまり、信頼できる、こいつならついていっても良いかなと思わせられるかどうか、ここは絶対条件かなと思っています。
最後に、博打をしないこと。←これかなり重要。勝てば何とかなると安易に考えていきなり大きな投資をしてしまう、これ✖️。不確実性の高いスポーツビジネスにおいて、目先の結果に囚われすぎて過剰投資するのはナンセンス。オーナーが資金力、覚悟が備わっているのならまだしも、そこが盤石でないのなら経営力をつけることにエネルギーを注ぐべきです。
外れた時、会社が傾いたり、オーナーを極端に疲弊させるような意思決定をする、または誘導してしまうような人には、クラブ経営者は向いていないかもしれません。クラブ経営に魔法はなく、コツコツ、ステークホルダーとの信頼関係を積み重ね、競技力と事業力のバランスを保ちながら成長していくしか無いのでは無いかと思っています。
B.LEAGUEにおいて、競技力と事業力のバランスのとれた優勝争いをするようなトップクラブ、また、そこに数年後、肩を並べるであろうクラブがいくつも誕生しているのは、本日のnoteの内容の一部または全てをクリアしてブレークスルーした、しつつあるからであり、素晴らしいことだと思っています。B.LEAGUEのポテンシャルは、無限大です。