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窓辺の本棚

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本棚にある本を紹介します。わたしの本棚の続きです。令和5年以降から
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記事一覧

謹賀新年~「神様と暮らす12カ月」

 毎年、近所の片埜神社に初詣でにいきます。先代のお父様のあとを受け継いだ息子さん夫婦は、…

百日草
1か月前
43

現代社会を活写しながら、人間の多面性を問う~「傲慢と善良」

 かなこさん企画の本、読了しました。 ヘビーで、面白かったです。2022年に文庫化されて…

百日草
3か月前
83

蔦屋重三郎プロデユース~「歌麿」「写楽」~

 朝ドラと大河ドラマは、好きで観ています。今年の「光る君へ」も佳境に入りましたが、来年の…

百日草
4か月前
51

京都が生んだ、やさしい奇跡~「八月の御所グラウンド」~

 帯文に「京都が生んだ、やさしい奇跡」「じんわり優しく、少し切ない」とありましたが、まさ…

百日草
4か月前
44

文藝春秋9月号~「サンショウウオの四十九日」「バリ山行」を読んで~

 今季の芥川賞は二作品同時受賞で、しかも文藝春秋には全文掲載だったので、ありがたく読みま…

百日草
6か月前
57

歴史が語りかけてくるもの~「まいまいつぶろ」を読んで~

☆まいまいつぶろ 村木嵐著 幻冬舎  1800円+税  初代家康、二代秀忠、三代家光、五…

百日草
6か月前
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画期的な~音数で引く俳句歳時記~

 手元にある電子辞書で「歳時記」をひくと、①1年のうち、そのおりおりの自然、人事百般のことを記した書。②俳諧で季語を分類して解説や例句をつけた書。俳諧歳時記。とあります。(広辞苑、岩波書店第7版)  俳句を詠む人には必需品である歳時記。わたしも何冊か歳時記を持っていますが、オーソドックスに季語の解説や例句があるのがほとんどでした。今回、手にした「音数で引く俳句歳時記」は、少し観方(読み方)をかえて、音数で分類されています。そういう分類あったか、とその作り方に唸ってしまった歳

同人誌「朝 45号」

 村上玄一氏が発行人を務める同人誌です。巻末には、ゲスト含めて19名の氏名があり、11の…

百日草
8か月前
33

それでも前を向く~サッカー本大賞受賞作品~

 一週間前に読んだ「オシムの遺産」(サッカー本大賞特別賞受賞作品)がとても良かったので、…

百日草
9か月前
44

オシムの遺産~彼らに授けたもうひとつの言葉~

 日本サッカー界に多大な影響を与えた元日本代表監督、元ジェフユナイテッド市原監督であった…

百日草
9か月前
37

文藝春秋3月号「東京都同情塔」を読んで

 知的でSF的で批評的で、しかも読みやすい文章でした。今年上半期 の芥川賞受賞作「東京都…

百日草
10か月前
64

茶の湯とデザイン大全~カーサブルータス特別編集~

 2022年千利休生誕500年を記念して編まれたマガジンハウスのムック本です。 ☆茶の湯…

百日草
1年前
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文藝春秋9月号「ハンチバック」を読んで

☆「ハンチバック」 市川沙央作 「文藝春秋9月号」 1200円  9月号の文藝春秋は、芥川賞…

百日草
1年前
48

「和菓子を愛した人たち」虎屋文庫~

歴史上の人物100人の和菓子との思い出です。紫式部から森茉莉、朝ドラ主人公の牧野富太郎まで、文化人、文豪、市井の人の和菓子にまつわるエピソード。写真入りであり、読んでいて美味しそうにもなり・・・。 ☆「和菓子を愛した人たち」 虎屋文庫 山川出版社  1800円 9章からなります。 第1章 文学の名脇役 第2章 あの人の逸話 第3章 心が通う贈り物 第4章 徳川将軍をめぐる人々 第5章 江戸の楽しみ 第6章 旅で出会う 第7章 我、菓子を愛す 第8章 茶人の口福 第9章 思