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言葉が支えてくれた夜と詩に宿る力
こんにちは。ハミング星人です。
言葉が不安な夜を照らしてくれた
不安に襲われ、夜が恐ろしく長く感じられることはありませんか?
私にとって、そんな夜を支えてくれたのは「言葉」でした。詩や歌詞に込められたメッセージが、不安定な心をそっと支えてくれる存在だったのです。
言葉の力を知ったきっかけ
私が初めて「言葉の力」を強く意識したのは、清岡卓行の『叙情の前線』を読んだ時でした。その一編が、私の心を深く揺さぶったのを今でも覚えています。
そこから詩の世界に惹かれ、田村隆一の「四千の日と夜」、鮎川信夫の「死んだ男」、黒田三郎の「橋の上の人」など、多くの詩をむさぼるように読むようになりました。
詩人たちが紡ぎ出す言葉は、私の中で静かに、しかし確かな決意を呼び起こしました。
さらに、谷川俊太郎、富岡多恵子、茨木のり子、石原吉郎といった詩人たちの作品に触れ、言葉の奥深さと力強さに魅了されました。
谷川俊太郎のシンプルながらも鋭い言葉、富岡多恵子の生々しく力強い表現、茨木のり子の凛とした言葉の響き、石原吉郎の極限状況から生まれた詩心——どの詩も、まるで「あなたはひとりじゃない」と語りかけてくれているようでした。
詩を書くことで自分を支える
やがて私は、自分でも詩を書くようになりました。
詩を書くという行為は、心の中に渦巻く感情や思考を外に吐き出し、それを整理する時間でした。
私が目指していたのは、ルイス・キャロルやE.E.カミングスのように、言葉を意味から解放する自由な表現。
そして、長田弘や高橋睦郎のように、日常の中に潜む詩的な瞬間を切り取ること。
さらには、金子光晴や富岡多恵子のように、生々しく血の通った言葉を生み出すことでした。
詩を書いている時間は、不安から少し距離を取るための貴重なひとときでした。
紙の上に感情を並べることで、頭の中が少しずつ整理され、「今の自分を受け入れる」準備ができるようになっていったのです。
言葉に救われる力
言葉には不思議な力があります。
それは、自分自身を支えるだけでなく、誰かに寄り添い、支える力を持っています。
私自身が詩や音楽に救われたように、私の言葉も誰かの心に届けばいい——そう思いながら、詩を書き続けています。
あなたにとって、言葉はどんな存在ですか?
何かに押しつぶされそうな時、好きな詩や歌詞を読んでみてください。
そこには、思いがけないほど力強く、優しい言葉が隠れているかもしれません。
小さな言葉の種を蒔く
このNoteでは、これからも私が見つけた「言葉の力」を伝えていきます。
私が救われた詩や、日常に光を与えてくれた言葉たちを共有することで、読者の皆さんにも小さな希望の種を届けられたらと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。