おやすみ
友達の相談に乗った時の話。
Aさんとは大学の同級生で1人暮らし仲間。いわゆる仕事人間で、普段の勉強に加えて週2のボランティアに週4のバイトに、とにかく忙しそうだった。その生活を見るとあまりに余裕が無さそうで、気になって聞いてみた。場所は鬱憤を吐けるように居酒屋で。Aさんの思考は”やらなきゃ”という責任感に捉われている状態で、早口で溜息交じりに話す様子から”力を抜く”という発想が無いように見えた。大学生と思えない余裕の無さに、僕は言葉に詰まっていた。そしてAさんが語り疲れた後に、「おやすみ」と言った。
相談に乗る少し前に、ふと物思いにふけていた。
1人暮らしをしていると、ただ寝る事が当たり前になる。というのも、1人なので「おやすみ」という会話がない。家族とはたまにしか連絡をとらないし。友達と寝るまで話した事はないし。LINEで日をまたいだ時は雑談への返事から始まる。
あの時の「おやすみ」には色々意味を込めた。「まずは寝ろ!」もそうだし、「頑張ってるのは分かったから、自分を労わりなさい」という仏の心もあった。何よりも1人暮らしで、遠方の家族以外に「おやすみ」って言われた事あるかな?と思ったから。結局は自分が言われたい事を言っただけ。
多分だけど、「おやすみ」という言葉にはリラックス効果があると思う。頑張り過ぎてしまう人にとって、力を抜く事を教えてくれる魔法の言葉というか。スヤスヤと眠るような自然体で、穏やかに生活できたらいいな。
相談後、Aさんの心境にどんな変化があったのか?
その人から学んだ事が結構あるので、別のnoteで書こうと思います~
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