「ばえ」族をうるさいとも思わなくなり、平静に見ている
この国のお家芸である不幸自慢と同情集めが寂れて久しい。SNS は「装ってでもリア充」を生み、写真の「ばえ」が大手を振っている。
飲食店では誰もが、「ばえ〜、ばえ〜!」と浮かれながら嬉々として写真を撮る。なお、そういう人達は、「馬ッ! これ馬ッ!! ヤバイ、んまこれッ!! マジ馬なんだけど!!? うンマこれンーマ! マジヤバイ、うーんまッ!! 」などと騒ぐ層と重なることも記しておきたい。つまり、どちらかと言うと「貧乏舌」寄りと考えていい。しかしわたしは彼[女]らを「幸福舌」とみなしたい。
「ばえてる」ことが推され、健康や味や質より「ばえさせる」手間が優先されかねない世の中。「ばえ族」はこのように大手を振っている。
皆さんは、20年前の粗食ブームを覚えているか(知っているだろうか)。レシピ本を開くとどのページも茶色だった。くすみこそ正義と言わんばかりに。隔世の感がある。
(このページは、1本後の「あまりおいしくない食べ物(意味深)が増えますように」の元記事です。)
ありがたいことです。目に留めてくださった あなたの心にも喜びを。