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土着品種ペコリーノで造る「夢」という名の白ワイン


Offida Reve Pecorino 2017 Velenosi


等級 : Bianco D.O.C.G.
葡萄品種:ペコリーノ 100%
平均樹齢 : 40年
熟成:バリック樽とステンレスタンク各50%で6ヶ月間
アルコール度数 : 14.0%
年間生産本数 : 20,000


ヴェレノージで唯一樽熟成した白ワイン

色調は金色に近い輝きのある麦わら色。強い果実の香りの後から、白い花や樽の心地よいバニラやアーモンドの香りが広がります。
とてもエレガントな骨格を持ちながら、しっかりと持続性のあるワインです。
レーヴェはフランス語で「夢」という意味。樽熟成させた白ワインで成功したいというアンジェラの夢から名付けられました。

—イン誌評価—
2017VT
ビベンダ2020 4グラッポリ
ガンベロロッソ2020 2ビッキエリ
ルカマローニ ベストワイン年鑑2020 93点
イ ヴィーニ ディ ヴェロネッリ2020 3星 / 90点
サクラアワード2020 金メダル

相性の良い料理:鶏肉のソテー アーモンド風 など

ペコリーノとは


ペコリーノとは、主にイタリアで栽培されている白ブドウ品種です。

ペコリーノとはイタリア語で「羊」を意味しており、羊乳から作られるペコリーノチーズと同名です。

このブドウ品種をペコリーノと呼ぶ由来にはたくさんの説があります。

・羊が好んでこのブドウを食べていた
・羊にエサとして与えるほど質の悪いものだった
・羊飼いがこの葡萄の苗も売っていた
・羊を呼ぶ笛がこの葡萄の樹で作られていた
などなど様々な説がありますが、どれもやはり羊に関係しているようです。


ペコリーノの果実は熟すのが早く、薄い皮が特徴です。

皮が薄いとカビなどの病害にかかりやすいため、栽培に手間がかかります。
※皮が薄いためやはり羊は食べやすかったのでしょうか、、、



ペコリーノは一時絶滅を危惧されたブドウでありましたが、近年は徐々に生産が増えています。

主な産地

ペコリーノは、主にイタリアのアドニア海沿いで栽培されている土着品種です。

生産者であるヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州最南端のアスコッリ ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。


父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱と共に始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では80haものブドウ畑となりました。



東はアドリア海、西はアペニン山脈に挟まれた地理的条件が、葡萄栽培に理想的な環境をもたらしています。
所有する畑は全てが斜面に位置しています。
日中は日当たりがよく葡萄を湿気から守り、冷たい海風が吹き抜け、雨が降っても葡萄を乾かします。
日夜の寒暖差が激しく、ワインに豊かな香りと酸をもたらします。

エルコレは「真の職人」で、畑か醸造セラーで1日のほとんどを過ごしています。
彼は想像以上に人前が苦手のようで、親しい友人との間でも、「無口な人」と思われています。
一方、アンジェラは大変社交的で明るく活発な性格で、優れた経営者としての才能を試飲会等で発揮しています。
日当たりのよい斜面の畑から注意深くデリケートに栽培された葡萄を、各ワインのタイプにとって、最もアルコール含有量が適当となる糖度の時期に収穫します。
また、ワインへの醸造は生産サイクルの重要なプロセスです。

畑での作業の結果を充分生かすため、コンピューター管理された温度コントロールした醸造方法、ソフトでデリケートなダメージをもたらさないプレス、ワインの種類によって様々なサイズや種類のステンレスタンクやオーク樽を使い分ける熟成が、色、味、ブーケ、アフターがパーフェクトなバランスの品質につながります。 また、ヴェレノージにセカンドワインは一切なく、最後に選別された葡萄はすべて捨ててしまいます。

2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ・パリをコンサルタントに迎えました。


アッティリオ・パリの参加について、ロバートパーカーJr.は、「ワインアドヴォケイト 152」で“重要な働き”として言及し、“マルケ南部のリーダー的生産者となりつつあることを確信している”と書いています。

エルコレのワイン造りに対する誠実さ、心からの情熱は、すでに国内外で短期間の内に高く評価され、ヒュー・ジョンソン氏の「ポケットワインブック」ではロッソ・ピチェーノの最良の生産者として、イタリアワインのガイドとして名高いガンベロ・ロッソ誌でも好評価を得ています。

ほとんどのイタリアワインが集う展示会ヴィニタリィの品評会や、その他国内外の品評会でも毎年のように受賞しています。
「ガンベロ・ロッソ」2004.8月号に、ヴェレノージのアシスタントエノロガ(女性のエノロゴ)のカティアガブリエッリが、写真入りで4頁に渡って特集で掲載されました。


「エスプレッソ ヴィニ・デ・イタリア」の選者エルネスト・ジェンティーノとファビオ・リッツァによる「イタリアワインの女神たち」(ワイン王国28号掲載)に、アンジェラが選ばれています。

イタリアのプレステージブランド「DOLCE&GABBANA」がミラノに開いたリストランテ「ゴールド」にも、ロッジョ・デル・フィラーレとルディがオンリストされています。

レーヴェ・オッフィーダ・ペコリーノ 2018年 ヴェレノージ社 レーヴェ・オッフィーダ・ペコリーノ 2018年 ヴェレノージ社

2009年が初リリースとなるこのワインはブドウは全て手摘みで小箱収穫。プレス前にコールドマセラシオンを行い、上品さとフレッシュさ、フルーティさを出すため発酵はステンレスタンクを使用。
熟成は50%をフレンチオーク樽(やわらかさ)で、残りをステンレスタンク(フレッシュサ)で行い複雑さを出しています。
金色に近い輝きのある麦わら色。強い果実の香りの後から白い花や樽の心地よいバニラの香りが広がります。
とてもエレガントな骨格を持ちながらしっかりと持続性のあるワインです。
レーヴェはフランス語で「夢」という意味で、樽熟成させた白ワインで成功させたいという、社長であるアンジェラの夢から名付けられました。
「レーヴェはペコリーノ100%のワインです。ペコリーノは羊のチーズという意味なので何か変な感じですよね。この地方の羊は夏の間に山の上で放牧されますが、季節とともに丘の方へ降りてきます。
標高で370メートルぐらいのところにはブドウが丁度熟していて、そこにやってきた羊は好物の葉っぱではなく、ブドウの実を食べるのです。
「羊の好きなブドウ」。
これが名前の由来です。

ワイン造りの哲学は、スタンダードから上のクラスまで、すべてにおいて高品質であること。すべてのワインについて、同じ姿勢で向き合い、同じ労力をかけています。
それはエントリーレベルのワインは、幅広い人々の元に届き、ヴェレノージのワインを知るきっかけとなる、名刺代わりのようなものだと考えるからです。
またワインの個性に沿ったワイン造りを心がけています。
自分が造りたいスタイルに合わせるのではなく、ワインが語りかける声に耳を傾け、個々のワインの性質に合わせて樽を選んだりしています。
土着品種にこだわるのは、自分の故郷を愛しているし、その葡萄を愛しているからです。
また、人々に分かりやすい、品種の個性が際立つことも理由となっています。



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