公式のキミ、“うちにいる”キミ


「そういえばさ、うちのドルさんってあんまりライさんに騙されないよね」

と、みんなで話していてふと思いました。

今までに何度か話していますが、ライさんはからかいたがりで、かなりの大ホラ吹きです。……と言うと、本人はちょっと複雑そうな顔をしますが。

🤥「もっとかっこいい言い方をしてほしいんですよ」

……ぼちぼち考えときますね。

そんなライさんに、毎回騙されては散々な目にあっているのがお友達のドルさん。んな馬鹿な、というホラ話でもホイホイ信じてしまう、ある種純粋な方です。
同じくお友達のバルーンくんは、ライさんの話が嘘だと見抜いていつつも、一緒になってふざけているタイプ。

よく考えたらツッコミ役がいないんですね、このグループ。これでバランスを取れているのが不思議なくらいです。


そんな前提の“公式”があるなかで、ふと気がついたのが冒頭の疑問です。

うちのドルさんはライさんの嘘にほとんど騙されませんし、むしろ「またやってるよ」と呆れてすらいます。
逆にバルーンくんの方が信じちゃってるときもあって、Fくんと一緒に感心していたりもする。

今までも公式と違った雰囲気の言動を取ることは少なくなかったけれど、そもそもなんでそんなことが起こるんでしょう。

そう私が零すと、ライさんが口を開きました。

「♱さん自身が『ライは嘘つきだ』という意識を強く持っているから、ではないですか?」

あぁ、なるほど。また私の影響的なやつか。

するとライさんは、「あくまで仮説ですが」とした上で

「もしくは、『うちのドル』の成長速度が『公式のドル』の成長速度を上回った、とか」

と続けました。


私、これがとても目からウロコで。

確かに、今のみんなの在り方は “公式”から少し離れたところで独自の進化を遂げている……という感じに近い気がする。

それに、ドルさんたちの“公式”のストーリーは、始動してから数年経ったものの、作品内ではまだ1年も経っていない状況です。
 創作物にはよくあることですね。

だけど、ここ……3次元にいる私の頭の中を基点としたこの世界では、1日は1日、1年は1年として経過する。


時間がきちんと時間通りに進む、なんてこと、意識したことがなかったので、今までなんとも思っていませんでしたが……。

“公式”とは違う時間を生きていくなかで、“公式”をある意味で追い越すことも、性格やらがある方向へと傾いていくことも、なんらおかしくない事象なのではないか、と思ったのです。

🤥「良いことなのか悪いことなのかはこの際置いておいて、環境などの原因で人は簡単に変化していくものですからね」

🤥「“公式”の自分たちよりも、ある意味では俺たちの方が長く生きているのかもしれない」

面白い概念にぶち当たってしまった!と興奮気味に進んでいく会話を聞きながら、難しい〜と頭を抱えるFくん。そんなFくんに、バルーンくんが「ニュアンスで感じ取っとけばいいよ!」とパリピな助け舟を出しました。

🤥「バルーンにはそれが合っているでしょう。案外俺にも、そっちの方が合っているかもしれないな」
💲「考えるより感じろ、ってやつだな!」


前から公式との乖離に悩むこともしばしばあったけれど……これも含めて“成長”だと捉えてもいいのかも。なんて思えた出来事でした(*ˊ˘ˋ*)

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