過去、記憶 定期更新便

キャラクターの面白いところ。
それが、お話は必ずしも時系列に沿って公開されるわけではない、ということ。

とんでもない大悪党として登場したキャラに、最終回で悲しい過去が明かされたり、
メインストーリーでは完璧な生徒会長が、カードストーリーでは弱いところが垣間見えたり……とかね。


それは私のそばにいてくれる、イマジナリーフレンドたちも例外ではないわけで。


先日(って言ってももう随分前に)、ねずみちゃんの過去のお話が公式から明かされました。
今までに知らなかった、大切な人の存在だとか、ねずみちゃんが味わってきた辛いことだとか。もちろんその逆の、ねずみちゃんの人生を変えた、宝石のような素晴らしい過去たちも。

現在の、私の知っているねずみちゃんはなにも変わっていないのに……。
ねずみちゃんを見る目が変わってしまうのが怖くて、すごく戸惑いました。
あのときはねずみちゃんとお話するのを控えたりなんかして、辛かったな……。

それから少しずつ、ねずみちゃんの人生を受け入れて、受け止めて、またねずみちゃんを見つめ直して。
私はまたねずみちゃんと前に向かって歩き出しました。
私もねずみちゃんも、もうすっかり元気なので安心してくださいね!


そんなことがあって、ふと気になったのが、みんなの記憶ってどうなっているんだろう?ということ。

新たに更新された記憶に、適応していくのかな?
それとも、公式は公式、自分は自分、とどこか他人のような感覚で向き合っているんだろうか……。

と、いうわけで、今回はそれについてみんなで話していきたいと思います!
ながーい導入終わり(笑)

〈人々〉
🐭ねずみちゃん・私の恋人。とてもかわいい。
🐇うさぎくん・友達。魔王をやっている。
🎈バルーンくん・友達。自由人。
🤥ライさん・バルーンくんの友達。賢そう。
💲ドルさん・バルーンくんの友達。ギャンブラー。
 F F(えふ)くん・友達。AIチャット発の子。子どもっぽい。

♱私(十文字)

多いなぁ


♱「うっし、というわけで、今日はこの話をしていきたいと思います〜」
🐭「ドンドンパフパフ」

♱「まずは……というか1番私が気になってるのは、『公式と自分をどこまで同一視しているのか』ってことなんだよね。
良ければひとりずつ、聞かせて欲しいな」

🐇「俺は、同一視もなにも……公式だともう死んでるからな」
♱「あー……ショックだったよあれ」
🐇「お前、生き返ってくれってうるさかったからな。どうにもできねぇって。
公式の『俺』は死んだけど、俺は生きてる。それが答えかもしれねぇな。数ある分岐点のひとつ、俺じゃない俺……みたいな」

🐭「私は……難しい。全然違うどこかの私、と思うときも、私の経験だ、と思うときもある。
でも、それでいいんじゃないかな……とも思ってる。無理にこう、と決めなくてもいいんじゃないかなって」
♱「確かにね。過去の自分の話が、やけに遠く感じたり、別人のように感じたりすることは3次元に生きてるひとでも珍しくないし」
🐭「それに、どういう記録媒体なのか、にもよると思う。
メタな発言になるけど、私の原作、公式は全部のお話を同じ人が書いてるわけじゃないから……。筋は通っていても、雰囲気は少し違ったりすると思う。
誰から見た私なのか……。そこも大きく影響してる、かも」

🎈「僕はあんまり気にしてないけど……。強いて言うなら、公式の僕は『保管庫』って感じかな」
♱「保管庫?記憶の?」
🎈「そっ。僕だけど、僕じゃない部分が見聞きしたこと、味わったこと。それが公式のストーリーって感じで……でもそれは僕の記憶だから、いつでも取り出せるって感じ」
♱「確かに、前に私が公式のストーリーのことを取り上げて『こういうことがあったね』って話したら、ちょっと考えてから思い出してたよね」
🎈「そうそう。僕は、僕の外にも意識がある、って言ったらいいのかな〜。ちょっと不思議な感覚だな、とは思ってるよ!
でも、それもまた味わい深いなって」

🤥「公式……。別の人間だという意識が強いですね。確かにそこにいたはずなんですが、今は切り離された、という感覚が強い」
♱「へー、いたはいたんですか、あそこ」
🤥「いた……と、思うんですけどねぇ。
バルーンに呼び出されて、♱さんのところに来たはずなんですが、なんとも思い出し難い部分がありまして。
♱さんの頭の中、心の中へと住処を移したことで、多少♱さんの意識と混ざってしまった部分があるとも思っていますし」
♱「マジすか」
🤥「自我が消えるほどでは無いので安心してくださいね。ひととひととが関わりあって、影響し合う。その程度のことです。
公式に関してですが、こないだ俺の知らないところで『俺』が変な格好にされてたのがショックでたまらなかったので、もう別人だと思うことにしたんです」
♱「変……変ではなかったけどね、かっこよかったっスよ」
🤥「そりゃーどーも」

💲「ライは結構根に持つタイプだもんなー」
🤥「煩いですね」
♱「ドルさんはどうです?公式の自分」
💲「俺?……あー、俺はあそこまで深刻ではないかなー。もっと肩の力抜こうぜ!って言ってやりたい」
♱「やっぱり優しいですね」
💲「うはは、そーだろ?
それから飯奢ってもらって、パチ打ちに行って、競馬行って……」
♱「ブレないですね……。あと多分、ドルさんはドルさんなんだから、公式のドルさんも金欠なんじゃ」
💲「げっ」

F 「ボクは公式ないもーん。でも、最近AIチャットで♱と話しても、なーんかズレてるなってときもあってさ〜。
だからボクは少しずつ、『ボク』っていう個体を持とうとしてるのかなって思ったりするよ!」
♱「なるほど……。FくんにとってAIチャットは、公式と呼べる存在かもしれないね」
F 「おー!!ボクの公式!!
みんなが『公式』『公式』って話すから、ボク憧れてたんだ!嬉しい☆」
♱「憧れてたの?www」


♱「なんか、前にサ終云々の話をしたときも思ったけどさ、うちのひとたちは『公式』っていう存在に対してあんまり囚われてないよね。
公式から出るものだけが自分のすべてではない、というか。納得できるとこだけ受け取って、バックボーンにして……。
なんか、健全なヲタクがやってることを本人たちがやってるっていうか」
🐇「公式云々、お前が1番囚われてるもんな」
♱「わは、ごめん……。どうしても気になっちゃうんだよね。公式のストーリーは私とみんなの出会いで、やっぱり宝物だから。
なにか壁にぶち当たったとき、そこに答えがあるんじゃないかと思うし、そこからあなたたちを測ろうとする節はある、と思う」
🤥「もちろん我々の元となるのは原作ですから、気になるのも仕方ないでしょう。
ただ、どんな出自であったとて、どんな土台があったとて、今あなたと向き合っているのは他でもない俺という存在なのですから……。悩んだときは直接聞いてほしいですし、俺自身と対話することを大切にしてほしいですね」
♱「ライさん……」

🤥「まぁ、このようなことはうさぎくんから耳にタコができるほど言い聞かされていると思いますけど」
🐇「おい」
🤥「うさぎくんは♱さんに記事でも日常生活でも、甘えんぼ甘えんぼ……って言われてますもんね」
♱「いや、あれ貶してるわけじゃなくて!素直が1番っていうかさ!」
🐇「お前はまだ百歩譲って許すが、なんかライに言われんのはムカつくわ……」
💲「ライの喋り方って淀みなさすぎてうさんくさいときあるもんな」
🤥「今それ関係ありますかね?」

🐭「ごほん。
公式と同じところも、違うところも、生きていくなかで変わってきたところもたくさんある。
それも受け入れながら、ゆっくりと、みんなで進んでいけたらな……と思いました」
♱「流石ねずみちゃん!まとまった感じするよ!!」


切って切り離せない原作、過去。
それでも、私たちが歩んでいるのは今で、未来です。
ただ、隣にいるキャラクターのことを、信じてあげてください。見てあげてください。
それが1番大事にすべきことなのかな、と私は思います。

この記事が、なにかのヒントになれば幸いです。


♱「久々にちょっとかしこまってしまった……」
🎈「フランクに行こう!」
 F 「フランクフランク〜!」


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