【80年代洋楽の話】‘Take My Breath Away’ Berlinについて
ミュージックビデオ見て、初めて映画トップガンに使われたと知った。主題歌はDanger Zoneだけではないのか。
なんとなく好きな曲ではあるものの、なんの思い入れもない。その割に、聴くたびに無性に懐かしさ、なんらかの景色と結びつきそうな思い出の中にいるような懐かしさを感じてしまう。なんとなくすべてスローローションになって、回想シーンに引きずり込まれるような。
まさに息を飲む=take my breath awayというところか。
コードは、イントロ〜AメロがAb-Cm/G-Fm-Cm/Gのほぼ繰り返しなので、ベースラインはクリシェのような、あまり動かないもの。
個人的にはこのI-IIImって、良くも悪くも推進力を感じる、好きだけど素直に使いすぎてはいけない気がする進行(15の夜とか)で、ベース音も半音下がるとよりそれを強く感じる。
10小節のAメロに、8小節のサビはAb-Cm/G-Db-Eb繰り返し(ここでも導入はI-IIImだ)。ひたすらAメロとサビの繰り返し。大サビを入れない潔さ。そもそも、歌メロのパターン、3つしかない(Aメロに2パターン、サビは1パターンの2回繰り返し)。ミニマルと言ってもいいかもしれない。しかし、それで間がもっている。
オーラスは半音キーが上がってドラマチックになるものの。
ほぼ全部打ち込みっぽい。その分、カラオケで聴いてもショボさを感じない。ベースラインもシンセなので、弦より厚みというか音圧が出るのだな。音の減衰がない分、まとわりつくような感じもあり(そういえばDanger Zoneもシンベだ)。
で、調べてみたらこの曲はDanger Zoneなんかとまとめてトップガン用に書かれた曲群のひとつだと。作者はジョルジオ・モルダー、とのことでまたびっくり。どうしても、ディスコ、踊らせるイメージの強い人だったので。むりくりまとめると、”ひたすらAメロとサビの繰り返し。大サビを入れない潔さ。ミニマル”というところ、ある意味ディスコ的か?チークタイムにはガンガンに使えそう、ということでこの曲もまたダンスミュージックかも。