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10.9(日本プロレス界の)

日付で覚えている試合がたくさんある。オールドな新日ファンだと8.8といえば60分フルタイムドローの猪木藤波戦、とか。 10.9(ジュッテンキュー)は体育の日が10月10日だった時代に祝前だったり、現在のスポーツの日に被ることもあるためビッグマッチが組まれやすい。ザッと列記する。 1986.10.9(木祝前) 新日本プロレス 前田日明vsドン中矢ニールセン 前田激勝、新格闘王と呼ばれるように。 レスラーとしての前田のイメージの中でかなり大きなウェイトを占める、出世試合とも言え

    • Queen”Don’t stop me now”という不思議な曲

      2024年9月5日、フレディー・マーキュリーが存命であれば78歳。というわけで78年発売のアルバム”Jazz”収録のこの曲について。 シンプルで爽快なんだけど、実に不思議な曲。 まず作曲の面。 フレディーにしては珍しく、1小節にコード1つというコードチェンジの少なさ。シンプルにI-IIIm-VIm-IIm-V〜といった進行で進む。テンションコードもなし。Killer QueenやBohemian Rhapsody なんかでふんだんに出てくる分数コードやディミニッシュの類い

      • 直枝政広(カーネーション)の84年、94年、04年、14年、そして…4年代4名曲

        どこでの発言かどうしても思い出せない、夢かもしれないが、カーネーションのボーカル・ギター直枝政広氏が、「xxx4年にキャリアを代表する曲が生まれる」旨の発言をしていた記憶がある。 そこで挙げられていた各曲について書いてみる。 1984年、夜の煙突 セッションやアドリブでも盛り上がるし、弾き語りでも雰囲気出るし、という立ち回りの良さも備えた名曲。コピーしたくなるベースリフ、ギターリフ。この音源はトリプルドラムス。 森高千里のカバーで一気に火がついた。こんな漫画もあり。 h

        • 弾き語りパッション

          弾き語りパッション 2008年7月16日発売。 2007年の弾き語りツアーから1970年代の曲を中心に収録。 元々ライブ会場のみでの販売に問い合わせが来て一般発売もされたのだと。サブスクにはなさそう。YouTubeにはあった。 歌詞カードにはコードネームが付記されている。 Am、Emで始まる曲の多いこと。 1, 闇夜の国から 「最初は少し懐かしい歌を中心に、ずっと懐かしい歌かもしれないですけど笑」 ホールの残響。拍手。 「闇の国から 二人で舟を出すんだ」って、1曲目っぽ

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        記事

          生まれ年(英国プログレ他編)

          生まれ年が音楽的嗜好やバンド内人間関係に与える影響は決して小さくないと思う。 少々乱暴だけど学年順に並べてみる(イギリスの学年9月始まりに準拠) 代表作は個人の見解(苦渋) プログレ(+アルファ)編 1942/9-1943/8 リチャード・ライト (1943/7/28-2008/9/15、キーボード、Pink Floyd”The Piper at the Gate of Dawn”(1967) ”The Dark Side of the Moon”(1973) “Wish

          生まれ年(英国プログレ他編)

          眺めるのも聴くのも楽しい〜playlist2024june28

          最後の煙草に火をつける すべて受け入れてるわけではないけど、すてきな曲。最後にふさわしいが、今日は最初。 バラ色の日々 ヒーセのコーラスにグッとくる。 クライマックスへの高まり、バンド感にグッとくる。 事前に募ったみんなの歓声にグッとくる。 Modern Love 吉井氏敬愛ボウイの名曲。汚れた血。血が泣いてる。 夢中人 イギリスーアイルランドー香港。1994年当時、イギリス領。裏拍のスネア連打をいつも待ち焦がれてる。 どんないいこと 抑制とミーハーを両立したかった。

          眺めるのも聴くのも楽しい〜playlist2024june28

          にわかが観た全日本柔道’24

          今年も4.29日本武道館にて。 去年とは打って変わっての晴れ、20度越え。ちなみに前日は夏日。 14時半ごろ会場着。客入りも多め。 いつもながら、小学生くらいの子供たちが3階席のスタンドを走り回ったり、さながら柔道フェスの様相だな、と。 今年はビジョンもくっきり見えて、よかった。リプレイとか何度も映してくれたし。 2回戦15試合目から。今回はGSなし、5分一本勝負で最後に旗判定。原沢久喜がフルマークで判定勝ち。 16試合目、佐藤佑治郎の頑張りに武道館が何度となく沸いた。担

          にわかが観た全日本柔道’24

          間近や遠巻きに見たフィッシュマンズ

          佐藤伸治が亡くなって25年。四半世紀。 メンバーを間近や遠巻きで見たり見なかったりしたメモ。 佐藤伸治(ボーカル、ギター)・・・生で見たことはない。実際に会うと煙草臭そうとふと思ってしまった。気安く話しかけられないだろうな、というか他のメンバーでも無理だったので、尚更。猪木とルチャ以外のプロレス話はどこかで語ってないのか、それは気になる。存命だったらKAMINOGE出てほしかった。ヒロトと対談したりも実現しただろうか。ブルーハーツ好きというのは納得できるような意外なような

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          愛媛松山MUSICA 音楽と酒と気の利いたフード

          いい店だったので書く。 愛媛県松山市に1泊。 松山市駅から商店街をうろうろ、歓楽街 大街道の方へ。アーケード商店街、好き。大きめのドンキホーテがある場所を街の中心と認識する癖がつき始めている自分に気づく。 音楽聴きながら飲みたいな、と思いMUSICAというお店に入る。路面店。中の様子は見えないが、暖かみのある店構え。 カウンターのみ。店内には子犬が。たまに吠えるがそんなには気にならず。 ビールサーバーの前あたりの席に陣取る。 目の前にはTalking Heads “R

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          恋はあせらずのリズムパターンを使った名曲たち

          ‘You Can't Hurry Love’ The Supremes(1966年) メロディーのキャッチーさが最高な名曲なのだけど、リズムパターンも古今東西での引用され具合から最早発明とも言えるレベル。 デッデッデッデー、デッデッデーレデーというやつ。 このリズムパターンを引用した曲は数あるけど、パッと浮かんだ3曲について書く。 ‘Don't Get Me Wrong’ The Pretenders(1986年) 一聴すると、カフェや服屋で流れてそうな軽やかな曲だ。

          恋はあせらずのリズムパターンを使った名曲たち

          ウルトラヘビーのプロレスって?ジェイク・リーの名マイクから始まった2024年。

          1.2プロレスリング・ノア有明アリーナ大会。 メインの丸藤正道vs飯伏幸太の後、華やかな2人のイメージにそぐわない重苦しい空気。 特に飯伏は足を中心にコンディションの悪さが明白、様子見のようなグラウンドから、技のミスも目立つ鈍い展開で盛り上がりきらないまま、何度も流れた天才対決は決着。まあ、詳しい解説は有田に任せる。 (個人的にこの日思い出していたのは、佐山聡の言葉ー「華やかな部分がガチンコじゃないとダメなんです。(中略)華やかな部分をガチンコでできる選手っていうのは、身体

          ウルトラヘビーのプロレスって?ジェイク・リーの名マイクから始まった2024年。

          閏日2/29は佐久間正英の誕生日。今年で没後10年。

          4年に一度の閏日のレア感はなんとなく心が踊る。 四人囃子オフィシャルウェブサイトの佐久間正英インタビューが面白いので、折に触れては読むのだけど、そういえば、その中で佐久間氏は2/29が誕生日だと言っていたのだった。 http://4nin.com (スマホだと読み難い、昔ながらの仕様なので、インタビュー自体への直リンクが貼れない!) もちろん彼のプロデュース作は意識、無意識にしろ数多く聴いているけれど、動いてる姿を見たのは2回行った四人囃子のライブだけだった。野音のプロ

          閏日2/29は佐久間正英の誕生日。今年で没後10年。

          ライブはレコーディングのように、レコーディングはライブのように、家でやる個人連もライブのように。

          「ライブはレコーディングのように、レコーディングはライブのように」 名プロデューサー笹路正徳の名言。 時折思い出す。 ところで、普段の練習も「ライブのように」してる?なんとなく曲を通して弾いたり、課題のフレーズを繰り返し弾いて終わりにしてないか? どんな流れでそのフレーズを弾く?どこにアクセントがついている?なんでそのノリで弾いている?とか。 アコギを弾くとして。 ラインに繋ぐのか?マイクで音を拾う?マイクで拾うなら、あんまり動きながら弾くと音量とか安定しないかも。 小さ

          ライブはレコーディングのように、レコーディングはライブのように、家でやる個人連もライブのように。

          大滝詠一没後10年

          大滝詠一が晩年というか、はっぴいえんど解散直前から亡くなるまで住んでいた福生、厳密には瑞穂町に、よく行っていた時期がある。 大きなジョイフル本田があり、御大もきっとここに来てたんじゃないかと考えたりしていた。 八王子インターから、16号線を北上していく。拝島を過ぎると、しばらく右手に横田の米軍基地を見ながら走ることになる。ふと中を見やると学校があり、黄色いスクールバスも停まっている。中の電光掲示板に、6月にはGraduationの文字があったりして、正にこの中はアメリカなのだ

          大滝詠一没後10年

          Pretendersの1stアルバム

          1979.12.27発売 米オハイオ州からロンドンへ。 ジミヘンやジャニジョプは27で夭折したが、クリッシー・ハインドは雌伏の時を経て、27で世に出た。 Don’t Get Me Wrongは数ある名曲の1つにすぎないね。(“Get Close”も名盤だよね) ジェームズ・ハニーマン・スコットも、ピート・ファーンドンもまだ健在だったファースト。 1, Precious テンポの速さではない。パンクは態度。意外と構成力のあるアレンジ。制限速度内なのにかっ飛ばしてる。Fワ

          Pretendersの1stアルバム

          Aztec Camera “High Land, Hard Rain”のギタープレイ(ネオアコの金字塔のひとつ)

          ロディ・フレイム(Aztec Camera)のギタープレイについては、語られてなさすぎるのではないか。 まず1983年の1stアルバムHigh Land, Hard Rain(祝40周年)だけでも。全曲素晴らしいのは前提として、ギターにフォーカスしてコメントする。 1, Oblivious リードフレーズからソロからすべてアコギ。気の利いたパーカッションも相まってラテンぽさあり。ファンカラティーナの嚆矢と言えなくもないか。そして、ギターソロの入り方にビビる。 アルバムの

          Aztec Camera “High Land, Hard Rain”のギタープレイ(ネオアコの金字塔のひとつ)