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夏はもう後ろ姿〜クレイジーケンバンド「せぷてんばぁ」
クレイジーケンバンドの諸作がYouTube公式チャンネルに続々とアップされている。
初めて聴いたけど、「せぷてんばぁ」いい曲だなあ。
竹内まりや、アース・ウィンド・アンド・ファイヤー、一風堂、9月の名曲の系譜に堂々並ぶでしょう。
9月なのに夏サウンドの象徴みたいなボサノバ調の失恋ソング。
半音で動く内声とテンションコード、流麗なメロディ。CKBの演奏力(バンド感は薄いアレンジではあるけれど)。
それにしても、横山剣は詩人だね。
「せぷてんばぁ 9月は胸に来ますね 明日は会社を休みます」
「どうして人は別れ間際にきれいな嘘をつくのでしょう」
ところで、初っ端の「夏はもう後ろ姿」という粋なフレーズ。夏の終わりの寂寥感の詰まった秀逸な歌詞だと思う。
30度越えを連発する2023年においては、9月はまだ夏の本編の一部のようだけど。
この曲の発売日は2001年9月10日。
もう20年以上も前。
それにしてもいい曲だから、10月になっても何回も、繰り返し聴こう。