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活きた写真への近道(自分の世界観)

作品を作る上で、自分の世界観の写真を画一していきなさいとか耳にしたことは有りませんか?ネットで、いくらでも身近にビジュアルが溢れかえる時代(私の時代は写真集を購入したり、写真展や美術館に行かなければ見れなかった)、好きな写真、憧れの写真、カッコイイ写真、心に残る写真はいくらでも見る事が出来ます。自分もああいう写真が撮りたいと初心者の段階では、好きな写真を真似てみることは、上達のための有効な手段です。何故なら、写真のテクニックの引き出しを増やせるからです。ですが、真似て撮った写真を見返して、何か違うと違和感を感じた事は有りませんか?それは、見て好きな写真と、撮るにおいて適性のある写真は、必ずしも一致しないからです。あなたが見ていいと思って真似た写真は、撮った撮影者の世界観だからです。その写真を真似る事と、自分本来の作品に合わせる事とは全然異なる世界観なのです。見て感動する写真は十人十色、撮る作品も十人十色、それぞれがそれぞれの感性で作品を持つのが自然な状況において、他人の感性を真似することは不自然です。他人の感性はあくまで他人の感性世界観であって、あなた自身の感性、世界観ではありません。あなたが自分の世界観で写真を撮るためには、あなた自身の世界観を見つけるしかありません。それが難しいと感じたのは、あなた自身にもあなた自身の感性、世界観に気が付いていないからでしょう。まずは、自分の適正にあった世界観を見つけてみましょう。
いつ、どこで、どんな場面を撮ろうとも、そのときあなたが、これだと心から湧き上がったなら、それがすなわちあなたの感性、世界観です。完璧な準備をして撮影に臨んでも、なぜかこれだと心から湧き上がらないこともあるし、何の準備もなく、突然目の前にこれだと現れることもあります。
つまり、自分の世界観は作るものではなく、出来ちゃうものということです。
湧き上がるこれだ!は、作ることは出来ませんし、借りてくることもできません。なぜ、これだ!と感じたのでしょうか?それは、私にもわかりません。解りませんが、このこれだ!が有るか無いかは解ります。往々にして、いい気分でいるから自分の世界観の写真が撮れちゃうが正解に近いと私は感じます。撮る喜び、楽しさ、自由、気持ちよさを存分に満喫しましょう。きっと、その時これだ!と、自分の世界観がひろがるはずです。

では、素敵な写真ライフを


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