【MY BEST 2022】今年のベスト10曲
さて毎年やっている今年のベスト10曲ですが、まず最初にことわっておくのが今年は本当に音楽を聴いた数が例年より少ないかもしれません(と言っても、今見ると自分のApple Musicのプレイリストに追加して聴いていた曲で400曲くらいありましたが)とりあえずサクッと総括していきます。
総括
私は音楽から時代の流れを感じるアンテナにしているのですが、3つの大きな潮流を感じました
(1) 90年代〜2000年代初頭の文化の台頭
今年人気だった韓国のアイドルNew Jeansなど見てもらえればわかるのですが、この雰囲気見たことありません? デビュー時の安室奈美恵やスピードのファッションみたいです。曲自体も90年代のR&B(SWVあたり)みたいな雰囲気ですし、作曲者はスウェーデン人(90年代のスウェディッシュポップブームがありました)こういった傾向が出てきてるのは一つの流れかなーと。
ファッションやカルチャーで90年代〜2000年代の流行がリバイバルし始める可能性がありそうです。
(2) アフターコロナの明るさ
2020~2021はコロナによってフェスやライブも大きく制限されました。そのため、外で聴いて盛り上がる曲がやや弱かった印象があります。しかし今年は力強く盛り上がるような曲が元気だったなーって印象でした。そしてロックなんかもヒップヒップやEDMを吸収して再び進化をはじめたなーという印象です。
(3) とは言え、EDMバブルは終わり、次なるグローカルへ
2010年代のEDMブームは世界中でハッピー&ピースな享楽的な雰囲気をもたらし、フェスに世界中から集まり、ファッションやカルチャーもよりオープンでグローバルな感じでした。しかし、コロナや、ウクライナ戦争・米中対立など世界はよりブロック化しており、単純なワールドワイドなラブ&ピースというわけにもいかない空気感です。世界がグローバル化でつながったからこそ、より各国でローカルが自分たちなりの発信ができるようになった印象です。
この後の新しいムーブメントはどこになるのか、まだ着地が見えない感じが世界情勢と連動して音楽にもあるかなーと感じています
と、前置きは良いとしてはよ、BEST10発表せいやって感じなので行きます!
Attention / New Jeans
めっちゃ若いアイドルなんでなんだかオッサン気恥ずかしいんですが、とてもこの曲はカッコ良かった。従来の韓国アイドルとはちょっと雰囲気の違うクールネスがあって、流れ変わったか?って感じました。
MASCARA / XG
入れるか迷ったんですが、このライブパフォーマンスの動画がツボにハマりすぎ、カッコ良すぎて、ヘヴィーリピートしまくりましたのでランクイン。
WA DA DA / Kep1er
これも売れましたよねー。なんかノリが良くて耳に残るなーというのと、結構今年お会いした若い方がみんな「Kep1er好き」って声をよく聴いたので今の時代のノリなんだなーって感覚を持った曲です。今年は音楽理論などを毎週勉強してたのですが、その観点からいくと、流れもへったくれもない破茶滅茶で今っぽいなーってマニアックに聴いてました
Pump It / Electric Callboy
最高すぎて、今年のベストアーティストにしようかと思うくらいで、今私が一番ファン担ってるバンドです(笑)。80'sポップやテクノなどのB級感と、ヘヴィロックを混ぜるという発想はありそうで無かった斬新すぎ(笑)最高すぎてずっとヘヴィロテでした。ドイツのバンドで、意外とキャリアは長いバンド。昨年の「Hypa Hypa」という楽曲がブレイクし世界的に知られるように。
ヘッドバンギングしながら踊れるバンドなので絶対ライブ楽しいから日本来たらコンサート行きたい(笑
iPad / The Chainsmokers
この曲は初めて聴いたときに「これ今年のベストソングになるかも」って感じた曲でした。今年は「ダンスミュージックのロックバンド化」が結構進んだ感じがあり、ゴリゴリにエレクトロ&デジタルから、もう少し温かみのあるアナログとの融合がカルチャー的にテーマなのかなーと感じさせた曲でした。なのにiPadという曲名もいい。
THE BEST PART OF LIFE / SAINt JHN
自分はこのSAINt JHNというアーティストが結構好きで、新曲出ると絶対チェックします。この曲もすごく良くて、彼のヘラヘラしてるけどどこか切ないボーカルと、トラップミュージックっぽいビートがマッチしてブルースすら感じます。邦楽では結構メロディの起伏があるものが好まれますが、世界ではあまり歌い上げ系よりはこういうノリがトレンドなので、そういう意味でもチェックしておいていいかも。
Diet Coke / Pusha T
今年問題発言をブチかまして、今更取り上げづらいカニエ・ウエストですがここからカニエ関連作品連発します。
一発目のこのPusha Tの曲、最初のビートの一拍目から脳天やられた。
シンプルに聴こえて複雑。削ぎ落としているようでトゥーマッチ。ポップなようでハードコア。この技法はなかなか真似できない。
EAZY / The GAME & Kanye West
LAの西海岸のベテラン・ハードコアラッパーであるThe GAME。私のMY BESTにランクインしたことがあり、この楽曲 でランクインしたのが12年前なのでだいぶお久しぶりなのですが、この曲もかっこよかったなー。PVの感じも今っぽい。カニエはアホだけど、センスのカタマリすぎるので音楽だけじゃなくてグラフィックやファッションデザインなども、今の時代を感じるめっちゃ参考になる
City of Gods / Fivio Foreign, Kanye West, Alicia Keys
今アメリカでは「ドリル・ミュージック」というヒップホップのジャンルが流行っています。色々定義はあるのですが、この曲みたいな変則的なうねりまくるビートの上で、めっちゃハードコアなラップをするというものがざっくりのドリルのイメージなのですが、まざかのAlicia Keysを入れてオシャレにしてくるとは! ドリルのラッパーの代表格であるFivio Foreignも私の好きなラッパーでめっちゃ嬉しい。超かっこいい曲。
前の曲のEAZYにも共通しますが、色を削ぎ落とし、動画がスクエアなの面白いですね。
Don't Forget My Love / Diplo & Miguel
他と色々悩んだのですが、今年はずっと音楽理論やスタジオワークを、プロについて毎週お勉強しており、その中ですごくハウスミュージックに向き合ったのでこういう曲はすごく参考にしたという意味でランクイン。この曲の90年代レトロな雰囲気も時代を感じます。
今年は音楽を聴くより、本当に頭で色々アイデアを出し続ける、楽曲の制作をし続けるアウトプットに脳内のシェアが奪われまくって、年末の今はカラッカラです。。。
来年もたくさんアウトプットしないといけないですが、弊社は「企画やアイデア」といった創造性こそが大きな差別化ポイントなので、良質のインプットは欠かさないでいきたいなーと。
あとこれは一つお願いです。
私は音楽が大好きで、常に新しい音楽を楽しんでますが、周りが年齢とともにあまり新しい音楽を聴かなくなり、私にとっての「今」の音楽を知らない・興味ないなどで、昔みたいに音楽の話で盛り上がれなくなりました。
こういった今の音楽を好んで聴いてる方はぜひ仲良くしてください(悲鳴)
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