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片山透
2020年7月7日 05:19
―銀色の街の風景について―世の中に信じられるものなんてあるのかどうか、目に映るものなんて、作られた現実だもの。見えない不確かを信じるほうが、見える嘘を否定するより簡単。だって、そのほうが自分の感情を出さなくて済むのだから。追いかけっこをしてるみたい。永遠に捕まえることの出来ない私が、息を切らして走れなくなるまで、ずっと追い続けて。そしてそのうち誰も居なくなって、終わる。私は誰一人として