うつつのあとで(日記、03/15)
夢をうつつに見てもしなせてもらえませんでした、だってあんなに幸せな顔を見てしまったら。そのうつくしさを、おぼえているのはわたしたちの、わたしの責任であり。わたしが生きることで、そこにたしかにあったあなたが生き続けられるなら。信仰はつづく、そうやってつづいていく。夢と約束の地、おおきなステージで歌い叫び舞い泣き笑うあなたは、この世の何よりもうつくしかった。あなたの歩んできたみちを、続けることを選び続けてきたことを、どうか肯定してもらえたら。あなたのおかげで生きて、大切を知って、また明日だけ生きようと思えた命があることを、どうか誇って。あなたはわたしのすべてでした。たぶん生のなかでいちばん、いちばん大切なものでした、です、いまもずっと。神様なんていなくていいから、あなたのことば、すがたひとつひとつを導にするから、ただ、願わくば、あなたがいつか生を終えるその時まで、しあわせでいられますように。ずいぶん長い間、わたしたちのために泣き笑ってくれた、その感情を、あなたのために使えますように。どうか忘れないでいてくれれば、忘れないから、それでいいの、どうか。わたしのなかに消えずに遺る、ぜんぶ君のせいだ。と、先頭の紅い月、如月愛海。死ぬまで愛しているよ。