今更の【湾岸ミッドナイト】
特に27巻は素晴らしい。
たぶん響かない人には
何が言いたいか全く伝わらない漫画。
おそらく終始。
本気で踏み込んだ先にある
ルール上の善悪や金銭的価値では示せないソレ。
当然、ソレとはソレックスの事ではない。
S30ZがGTRより911ターボより速いとか
公道300km/hとか そんなのどうでもいいのよね。
作中で描かれる乗り手と車の関係性は
ヒトの魂と身体の関係に置き換えられる。
内なる自分と向き合う場所として湾岸線と
外界から隔離される時速300kmの空間。
そして全ての登場人物が孤高の存在なのであり
答えを、何かを探している。
ソレは引かれた線の向こう側にあるし
ソレは見えても時間とともにいつしか忘れてしまう。
忘れない為には走り続けるしかない
分かっていてもアクセルを踏み続けるのは難しい。
端っこを法定速度でも
辰巳でも大黒でも立ち寄ればいいか
走り続けてさえいれば。
人生もブローしたら終わりだもんね。
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