
ストレスが減る"思考法の裏ワザ"というより「基本」
仕事でのストレス、原因はもしかしたら仕事の"やり方”ではなく"考え方"にあるかもしれません。科学的に効果が証明された、ストレスを軽減する思考法。
ストレスを減らす思考法は『リフレーミング』です。
日本語的には「捉え直し」で良いと思いますが!
リフレーミングとは、物事の捉え方を意識的に変える方法です。同じ出来事でも、見方を変えるだけでストレスの感じ方が劇的に変わります。
例えば…
具体例1:上司に「もっと頑張れ」と言われた場合
普通は「まだ足りないのか…」とプレッシャーを感じますよね。でもリフレーミングでは、「これは期待されている証拠だ」と捉え直します。これにより、ネガティブな感情をポジティブなモチベーションに変換できます。
具体例2:納期が厳しいプロジェクトを任された場合
「無理かもしれない」と考えるとストレスになります。しかし、「これを乗り越えればスキルアップできる」と捉えると、やる気に変わります。
なぜ効果的なのか?
リフレーミングは、脳がストレスの原因を「脅威」ではなく「挑戦」として認識するようになります。心理学や脳科学の分野における研究では、これによりストレスホルモンの分泌が抑えられることが分かっています。
例)
Jamieson, J. P., Mendes, W. B., Blackstock, E., & Schmader, T. (2010). Turning the knots in your stomach into bows: Reappraising arousal improves performance on the GRE. Journal of Experimental Social Psychology, 46(1), 208-212.
この思考法を日常に取り入れるためには、「この状況には他にどんな意味があるだろう?」と自問自答する習慣をつけることが重要。
例えば、毎晩寝る前に「今日ストレスに感じた出来事を、他の視点で捉え直すとしたら?」と考えるだけでも、少しずつネガティブ思考をポジティブ思考に置き換えることができるようになります。
経営学の見地である「心理的資本」の観点からも、この思考の習慣がついてくれば、Optimism(=柔軟な楽観力)が高まり、心がより良い状態になり、前向きに成果を出そう、成長しようという原動力を高める一助になるでしょう。そして、ポジティブなサイクルが生まれることは間違いありません。
リフレーミングは、難しく考えずに「あえてポジティブな視点」で捉えるという「決まり事(儀式)」をつくり、訓練していくことをおすすめしたいです。
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