情報商材を買う前に…反社会的で非道徳的な、読者を脳死させるコピーライティング
僕が入ったネットビジネスのスクールで
教えられていたビジネスモデルは、
いわゆる情報起業というもので、
簡単にいうと
自分の成功体験を
PDFや音声、動画にまとめて売るというものです。
①2つの情報起業
闇金ウシジマくんで
『フリーエージェントくん編』として取り扱われていましたね。
ただ、ちょっと違うのは
『フリーエージェントくん編』だと、
自分をブランディングして、自分に憧れを持たせる
ということに特化して、
SNSでの発信や商材写真、
ウェブサイトのデザインなどに注力していましたが、
僕のところでは、それはあまりやっていなくて、
商品の魅力を伝えることに特化したやり方でした。
その手法がコピーライティングでした。
②だからネットビジネスで騙される
『商品の魅力を伝えるため』というと語弊があるかもしれません。
ぶっちゃけるなら
商品に魅力が無くても
一般的に価値がない、使えないものでも
コピーライティングを使うと売れてしまうのです。
僕が見てきた中で１番ひどいと思った商材が、
ビジネス系の情報商材で、内容が1文だけ。
『この商品を買ったサイトをコピペして、名前と顔写真と振込先を差し替えなさい。』
それだけです。
買ったのは同じビジネススクールに参加していた方で
値段は数十万したそうです。
なんでそんなものを買ってしまったのか？
それはランディングページ（商品を買うサイト）が魅力的だったからです。
僕は買っていないので
そのサイトにどのようなことが
書かれていたのかわかりませんが、
きっとこんなことが書かれていたんじゃないかなぁ〜
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以下略
ターゲットは
34代男性、既婚、子供あり（小学校低学年）、会社員
昔はアウトドアな趣味があったが今は仕事が忙しくて諦めた
妻とは家で話をすることは全くない
仕事の多さの割に給料は低く、正直言ってギリギリで妻もパートをして支えている。
という設定で書いてみましたが
多くのランディングページはこんな感じだと思います。
ターゲットは即興で適当に決めましたが
もし同じような境遇の人がいて、
ネットビジネスを現状の解決の候補として考えている人がいたら、
最終的に買わなくとも、購入リンクを衝動的に押すことはあると思います。
③文章を書くのではなく、イメージを描く
ネットビジネス初心者がよくやりがちなのが、
ブログやサイトの記事が
論理的で当たり前な内容になっていること。
故に、特徴のない記事になって
まともに読まれず、すぐに戻るボタンを押されてしまう。
また、Wikipediaのような
論理的でぎっしり文字が詰まった内容もすぐに閉じられます。
ネットビジネスで
情報起業で稼ぎ続けている人の文章は
イメージを読者の頭の中に再生させるように書いているんですね。
そのように書くと、
読者はイメージに気を取られて
自分で客観的に物事を捉えられなくなってきます。
一種の脳死状態です。
本気でお金に困って情報商材を買おうか悩んだことない
という人には理解が難しいかもしれませんが、
コピーライティングは
いろいろな研究を基にノウハウ化され
本などにもよくまとめられている分野です。
（僕は研究に携わったりしていませんが…）
研究がなされ、
まとめられているということは、
その研究によって
利益が生まれ
再現性があるということです。
なので、それは人間の性質としてあって
決して情報商材を買った人がバカとか
一括りに出来るようなものだとは思いません。
スーパーやショッピングモールで
店内BGMのテンポを上げると回転率が上がるとか
そういうのと同じなのです。
④反社会的で非道徳
また、
反社会的で非道徳的な単語を使うと
これまた反応率が高いです。
ネットビジネスが
胡散臭さを消せない原因の一つだと思いますが、
例えばダイエットブログのタイトルなら、
『健康的に痩せるダイエット法』
よりも
『30ものダイエット法で全く成果が出せず、ついに100kg突破した意思弱デブ女が、40kg減量して私だけを愛してくれる彼氏を作れた方法』
の方がクリックしてもらえるのです。
反社会的で非道徳的な分、
多くの人からは胡散臭いと思われ、敬遠されますが、
本当に悩んでいる人には『ドーン！！！』とくるわけです。
ただ、
『この商品を買ったサイトをコピペして、名前と顔写真と振込先を差し替えなさい。』
という内容だけの商品は僕も「詐欺だろ」と思いますけどね。
僕がネットビジネスが嫌になった理由の1つでもあります。
⑤情報商材を買うときには
ネットビジネスで副業でも起業でも
挑戦してみることは良いことだと思います。
ただ、ネットビジネス初心者に伝えたいことは、
あなたにノウハウを売ろうとする人は、
今まで書いたような手法で、
あなたを洗脳してこようとします。
だから、このような
感情を揺さぶる文章に出会ったら、
頭の中で再生され始めたイメージを一時停止して
冷静に考えてみてほしいのです。
もし、
都合の良い未来像と
買わなかった時の不幸ばかりが書かれていて
商品の具体的な内容が全くわからないときは買わない方が良い！
と断言しておきます。
あなたの頭の中で
ビジネスモデルが描けていないのに
数十万〜数百万円のお金を出すのはリスクが高すぎます。
実際のビジネス、
仕事の現場で数字やロジックが求められるのと同様、
抽象的なイメージに振り回されずに
その商材で仕事をするなら、理性で判断しましょう。