こうして漢は美容男子となった
僕は元々、外見にあまり気を遣ってこなかった男だ。
とはいっても、
身だしなみを疎かにしていたつもりはなく、
マナーとして最低限はクリアしてきていた?
と思っているのですが、
今までは毎日夜にシャワーを浴びても5分以内に出てくるほどサッと洗ったつもりになって髪も自然乾燥に任せて、「そろそろ乾いたっしょ?」というタイミングで枕に後頭部をうずめて寝落ちする。
朝は冷たいままでもお構いなしに顔面に水を打ち付けタオルで一拭きしたら電動シェーバーでクリームもつけずに髭を剃る!
すね毛?もちろんボーボーですよ!
でもそんな僕が1週間前に美容に目覚めて、泡を転がして洗顔したり、蒸しタオルで髭を柔らかくしてからシェービングクリーム使って順剃り後にもう一回逆剃りで仕上げて且つ化粧水と乳液で保湿してetc…の諸々を特に意識することなく自然と継続できていることに今、改めて美容の楽しさに気が付いた自分に驚きながらタイプしている。
画面のこちら側の僕の顔は今もつやつやです笑!
ことの発端は2週間前
髪が伸びてきていたので
小学生の頃から使っているいつもの美容院で
カットを頼もうとしたのです。
美容院を使っているというと、元々美容に気を遣っていると思われたりすることもあるのですが、母親が常連で小学生の時に連れていかれて以来、ずっと通い続けていて今の店長が就職する前から使っている感じなのです。
要するに美容に興味ない(あと実際にサービスは満足しているし、顔なじみだから使いやすい)から他の美容院や床屋に興味を示さなかったのです。
話を戻すと、カットを頼もうとしたときに
その美容院の電話番号が書いてあるスタンプカードが見つからなくてネットで検索して美容院のホームページを初めて訪れたのですが、そこでカット以外にもいろいろなメニューがあることに気が付いたと。
いや、元々ほかにもメニューがあるだろうことは想定できていましたが、全く興味がなかったんです。
ただその日に限っては、暇だったこともあり
メニューの中にシェービングという項目があり、
2000円とお手頃価格だったので暇つぶしに受けてみたんです。
結果!
「なんだこの触り心地は!?」
この齢でアゴがこんなにつるつるでプニプニになるなんて!?
何年ぶりに自分の中の思い込みが壊されただろうかというレベルの衝撃に襲われたと言ったら大袈裟かもしれませんが、とにかく空気が顔にあたると気持ちいいし、帰りにバイクで信号待ちの時にずっとプニプニ触ってしまう!
特に違いを感じたのは、布団!
クッションや枕に顔をうずめると「お前たちはこんなに気持ちよかったのか!なぜ早く言わない!」と存在しない相手に問いかけてしまうほど、感触が段違いなのです!!!
そこで気が付いたのです。
「すね毛とかも剃ったらめっちゃ気持ちよく眠れるんじゃないか?」
その考えは大当たりでした。
布団のやわらかい毛触りが直で肌に触れてくる!
「そうか、僕の今までの寝心地は自分の毛の感触だったのか…」
美容をしっかり意識し始めて毎日1時間いかないくらいケアしてますが、この快適な8時間睡眠のためなら惜しくもないと考えられます。
よく美容を意識していると恋愛も仕事もうまくいくからやった方が良いと言いますが、僕は睡眠や日常の心地よさに対する重みが強いです。
むしろ、この快適な日常にさらにおまけで仕事とかもうまくいくようになっちゃうんですか!?と少し期待してしまいますね。
僕も今までは「男だし」
「男だからそこまでは別にいっかな~」とか思ってましたよ。
やりたい人がやれば良い。
多様性が尊ばれる時代だから否定はしないけど、男で化粧水つける人の考えは理解できないな~とか思ってたんです。
ただ、思い返してみれば
僕の職場の男性アルバイトでも
化粧水つけてる人とか数人いるんですよね。
居酒屋のバイトですよ?
僕の偏見かもしれませんけど、居酒屋のバイトって世間で美容面を意識する人があまり選ばない職種だと思うんですよね。
ただ、そんなところ(笑)でも
美容に気を遣っている男性スタッフが普通に出てき始めているってことは、これから僕らが中堅の世代になる頃には、女性がメイクすることや肌ケアを当たり前と押し付けられているように、
男性も肌ケア(もしやメイクも?)がマストになる時代が到来しつつあると思ったりするのです。
その時に僕は
時代に取り残されたおっさんになりたくない!
だからすね毛ついでに下の毛も剃ってやったぜ!!!