#12《登校拒否》みんなと同じ時間に登校してみる
1日1日、何かしら前進させたい母(私)。
毎日、明日の目標を男の子くんに問いかける。
【教室に入る】
がここ最近の目標。
でも、クラスメイトが全員前向いて席に座ってたら入りづらいのよね。
でも、子どもがたくさんいる登校時間に学校行くのも嫌なのよね。
どうしたものかと思いつつ、
男の子くんは、
「明日は教室に入る!入れるかなぁ、、、じゃなくて入る!!」
と、前日夜は意気込みもバッチリ。
でも、朝になると弱気になるのよね。
みんなと同じ時間に学校行ってみよう?
そしたら、みんなと一緒に教室に入れるよ!
と、いつも通り朝は弱気の男の子くんを誘う。
あまり乗り気でないものの、
明確なノーが出ないので、母はグイグイその予定で朝の支度を進める。
外に出ると小学生がたくさん。
それでも気にせず進む母。
ドキドキしながらついてくる男の子くん。
8:15のチャイムが鳴ると校内に入って良いことになっているため、
校門から玄関前まではたくさんの小学生で溢れている。
母と一緒に登校してることが恥ずかしい男の子くんは、少し離れたところから玄関に近づく。
他のお友達が話しかけてくるので、私は色んな子とお話しながら、男の子くんを見ていると、こっちに来てと手招きしてる。
「あそこにEくんがいる」
と、男の子くん。
Eくんとは今回男の子くんが不登校になりかけてる原因(たぶん)のやんちゃボーイ。
前の席でプリントをぐちゃぐちゃにして渡してきたり、先生がいない時に蹴ったりしてくる子。
8時15分から校内に入れて、
8時20分には着席なので5分しかないのだが、
付き添い登校においては、今回が初めて8:15に門をくぐった日であり、
男の子くんの様子を伺っていたら(PTAのおっちゃんに話しかけられたり)、8:20のチャイムが鳴ってしまった。
翌日、8:15前に玄関前。
チャイムと同時にみんなの中をかき分けて、上履きに履き替える。
みんなと一緒に階段をのぼる。
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入れない。
廊下でモジモジしてる間に、先生が来て子どもたちは次々と席に着く。
男の子くんは、
いつも通り廊下で宿題や提出物を出して、
いつも通り先生に廊下に出てきてもらって手渡す。
「ちょっと、足だけ教室入るよ。」
などと意味不明なことを宣言して、
一瞬、半歩くらい?身体の半分だけ?教室に入る。
入る?と言えるのか?
「入れた~」
と喜んでる。
え。。。男の子くんの【教室に入る】のレベル認識ってそーゆーのだったの?
一瞬でも半身でも入れたら《達成》と位置付けられてるの?
はぁ~。。。
心の中で大きなため息をついた。
私の思ってる【教室に入る】とのギャップがありすぎて。
今立ってる場所が学校じゃくて家だったら、ため息だけじゃなくて感じたギャップも全て言葉にして男の子くんにぶつけてしまいそうだ。
今日は視力と聴力の検査がある日だから、保健室に寄ってくれとのこと。
保健室の先生に
「足だけ入れたの?すごいじゃーん。」
と言われて、我に返った。
そうそう、一歩一歩。
ちゃんと今日出来たことを誉める、頑張りを認める。
やはり、子育ての悩みは母親だけで抱え込んではいけないな。
小学校っていいな。
小学校の先生って尊いな。