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『葉桜の季節に君を想うということ』

もう一年半前に友人もらった本を読んでみた。
彼女のオススメだという歌野晶午さん。

連休をもらえても外出もはばかられるので、晴耕雨読ならぬ「晴読雨読」を気取ってお腹も空いていないのにお菓子をむさぼりながら。

構成をざっくりいえば、主人公をめぐる時系列のバラバラないくつかの話が最終的に一つに繋がっていくという形。

しょっぱなから官能攻撃かよぉと身構えていた(なんで好戦的なの)ら、予想外な方向に引き込まれている。おうおう、400ページ以上読んできて、最後の30ページくらいまできたところでちょっとしたパニックになる。勘違いさせられていたことに気付いて、少し前のページをめくったりして。

「ただ」とは言わないが、乱れることなくひたすらに並んでいる文字たちにすっかり踊らされてしまった悔しさが、まず何より先に押し寄せてきた。どんぶらこ。無駄にプライドだけ高いから、情けない。

文字の羅列とは、こんなにも頭を、心を掻き回すのか、この驚きは小説を読みつけていない証拠だなぁ。なんだこの大したことない感想。感想なのか?

以上、連休中のしゅくだいの読者感想文でした。


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